あおきこんよう【青木昆陽】
[1698〜1769]江戸中期の蘭学者。江戸の人。初め伊藤東涯 (いとうとうがい) に師事。甘藷 (かんしょ) (サツマイモ)を救荒作物として普及に尽力し、甘藷先生とよばれた。著「和蘭文字略考」「蕃薯考」など。
あおきしげる【青木繁】
[1882〜1911]洋画家。久留米の生まれ。西欧世紀末芸術の影響を受けて伝説・神話に取材した作品が多い。放浪のうちに夭折。「海の幸」「わだつみのいろこの宮」などの作がある。
あおきしゅうぞう【青木周蔵】
[1844〜1914]外交官。山口の生まれ。ドイツ公使、山県 (やまがた) ・松方内閣の外務大臣を歴任。不平等条約の改正に尽力。大津事件により失脚。
あおきしゅうひつ【青木周弼】
[1803〜1864]江戸末期の医学者。周防 (すおう) の人。名は「しゅうすけ」とも。江戸・長崎で蘭学を学び、のちに長州藩医として種痘を実施。著「袖珍 (しゅうちん) 内外方叢」「察病論」など。
あおきまさる【青木正児】
[1887〜1964]中国文学者。山口の生まれ。東北大・京大などで中国文学を講じ、中国の文学・戯曲・書画・飲食・風俗などに関する論考を残す。著書に「支那文学思想史」「支那近世戯曲史」「中華名物考」「琴棊書画 (きんきしょが) 」「華国風味」など。
あおきもくべい【青木木米】
[1767〜1833]江戸後期の陶工・南画家。京都の人。後年、聾米 (ろうべい) と号す。煎茶 (せんちゃ) 器にすぐれ、交趾 (コーチ) ・染め付けなどを得意とした。
あおきろすい【青木鷺水】
[1658〜1733]江戸中期の俳人・浮世草子作者。京都の人。作品は「お伽百物語」「近代因果物語」など。
あおきまさひこ【青木昌彦】
[1938〜2015]経済学者。愛知の生まれ。東大在学中、マルクス経済学を専攻し共産主義者同盟の指導部として活動。姫岡玲治 (ひめおかれいじ) の筆名も用いた。のち、近代経済学に転じ「比較制度分析」の理論を確立。スタンフォード大・京大などで教授を歴任。経済産業研究所所長、国際経済学連合会長も務めた。著「比較制度分析に向けて」「現代の企業」「組織と計画の経済理論」など。