恩に着せる
恩を施したことについて、ことさらにありがたく思わせようとする。恩に掛ける。
恩に着る
受けた恩をありがたく思う。 [補説]「恩に着ります」とするのは誤りで、正しくは「恩に着ます」。
恩の主より情けの主
恩を受けた人よりも情けを受けた人のほうをありがたく思うものである。人は情に感ずるものであるということ。
恩の腹は切らねど情の腹は切る
受けた恩に報いるために命を捨てる者は少ないが、義理人情のために命を捨てる者は多い。恩の死にはせねども情けの死にはする。
恩を仇で返す
恩返しをしないで、かえって恩人に害を与える。恩を仇で報ずる。「世話になった人に—・すようなことをする」⇔仇を恩で報いる。
恩を売る
相手からの感謝や見返りなどを期待して恩を施す。「後々のために—・る」
恩を返す
1 受けた恩に報いる。 2 相撲で、若い力士がけいこをつけてくれた先輩力士を、本場所の土俵で負かす。