かんじんかなめ【肝心要】
[名・形動]《「肝心」をさらに強めた語》非常に大切なこと。また、そのさま。「—な(の)時にいないなんて」
かんじんこうぎょう【勧進興行】
勧進2のために、または、それを名目に行われる興行。田楽・猿楽・相撲・歌舞伎などがあった。
かんじんずもう【勧進相撲】
勧進2のために、または、それを名目に営利目的で興行する相撲。「—の銀本 (かねもと) 、奉加帳 (ほうがちゃう) の肝入 (きもいり) 」〈浮・永代蔵・三〉 [補説]江戸初期から行われ、のちには木戸銭を取って興行する定期の相撲にもいうようになり、これが現在の大相撲の前身。
かんじんたいど【寛仁大度】
寛大で情け深く、度量の大きいこと。
かんじんちょう【勧進帳】
1 勧進2の趣意を書いて、寄付を集めるのに使う帳面。 2 文書を読み上げるようなふりをして、実際には書いていないことを述べること。歌舞伎「勧進帳」で、弁慶が白紙の巻物を1に見立てて読み上げる場面から。 [補説]作品名別項。→勧進帳
かんじんのう【勧進能】
1 勧進2のために公儀の許可を得て興行する能。のちには、それを名目に営利興行した。 2 江戸時代、観世大夫が一代に一度だけ幕府の許可を得て催した特別な興行。一世一代勧進能。一代能。御免能。
かんじんびくに【勧進比丘尼】
⇒歌比丘尼 (うたびくに)
かんじんひじり【勧進聖】
諸方を勧進して歩く遊行 (ゆぎょう) の僧。特に時宗の僧で、芸能に堪能な者が多かった。勧進僧。勧進坊主。
かんじんぶね【勧進船】
江戸時代、大坂の河口で、勧進比丘尼や浄瑠璃・歌祭文 (うたざいもん) を語る人を乗せて、停泊中の船を回った船。
かんじんまい【勧進舞】
勧進2のために興行する曲舞 (くせまい) や幸若 (こうわか) などの芸能。