手が入れば足も入る
一度気を許すと次々につけ込まれることのたとえ。また、だんだん深入りすることのたとえ。
手が離せない
やりかけていることがあって他のことができない。「—◦ないから、代わりに電話に出てくれ」
手が離れる
1 仕事がかたづいて、自分と関係がなくなる。「長くかかわってきた仕事から—・れる」 2 子供が成長して、世話が必要でなくなる。「やっと子供から—・れた」
手が早い
1 物事をてきぱきと処理する。「選り分ける—・い」「作業の—・い」 2 知り合った女性とすぐに関係をもつ。 3 すぐに暴力をふるう。「口より—・い」
手が塞がる
何かをしている最中で他のことができない。「今、—・っていて手伝えない」
手が回る
1 注意が行き届く。「仕事が忙しくてほかのことに—・らない」 2 捜査や逮捕の手配がされる。「警察の—・る」
手が焼ける
「世話が焼ける」に同じ。「—・ける子供」
手が悪い
1 《トランプや麻雀で》配られた札や牌 (パイ) が悪い。 2 悪筆である。 3 方法、やり方が悪い。たちの悪いことをする。
手摺り足摺り
手をすり合わせ、足をすり合わせること。くやしがるさまやもどかしがるさま、また、ひたすらあやまるさまにいう。
手と身になる
《足すなわち銭がなくなる意》落ちぶれて身一つになる。無一物になる。「—・りての思案、何とも埒 (らち) のあかぬ世渡り」〈浮・永代蔵・五〉