はやしかいぞう【林海象】
[1957〜 ]映画監督。京都の生まれ。モノクロの字幕映画「夢みるように眠りたい」で監督デビュー。音楽ビデオの制作などでも活躍。代表作「二十世紀少年読本」「我が人生最悪の時」「海ほおずき」など。
はやしかた【囃子方】
能・狂言・歌舞伎・民俗芸能などで、囃子を奏する役。能・狂言では笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方の四役、歌舞伎では三味線以外の各種楽器の奏者。
はやしがほう【林鵝峰】
[1618〜1680]江戸前期の儒学者。京都の人。羅山の三男。名は、春勝・恕 (しのぶ) 。別号、春斎。将軍徳川家光に仕えて経書を講じ、「本朝通鑑」などを編纂。幕府外交の機密にも参与した。著「鵝峰文集」など。
はやしきょうこ【林京子】
[1930〜2017]小説家。長崎の生まれ。本姓、宮崎。長崎での被爆体験に基づく「祭りの場」で芥川賞受賞。他に「上海」「三界の家」「やすらかに今はねむり給え」「長い時間をかけた人間の経験」など。
はやしごと【囃子事】
能・狂言で、謡なしに器楽だけで演奏する部分。立ち方の登場・退場に用いる出入り事(次第・一声 (いっせい) など)と、舞台における動きに伴う舞事・働き事などがある。
はやしことば【囃子詞】
歌謡などで、歌詞の本文とはなれて、歌い出しの部分や中間・終わりに調子をとるためにさし入れる言葉。
はやしざ【囃子座】
能舞台で、後座 (あとざ) の手前の、本舞台にいちばん近い部分。囃子方が位置して演奏する所。
はやししずえ【林倭衛】
[1895〜1945]洋画家。長野の生まれ。大正8年(1919)社会運動家の大杉栄を描いた「出獄の日のO氏」を二科展に出品し、警視庁から撤回を命じられる。大正10年(1921)渡欧、帰国後は春陽会などで活躍。セザンヌの影響を受け、詩情を感じさせる作風で知られる。
はやししへい【林子平】
[1738〜1793]江戸中期の経世家。江戸の人。名は友直。大槻玄沢・宇田川玄随らと交遊。海外事情に通じ、蝦夷 (えぞ) 地開拓の必要性を説いたが、「三国通覧図説」「海国兵談」などが幕府の忌諱 (きき) に触れ、蟄居 (ちっきょ) を命ぜられた。寛政の三奇人の一人。
はやしじゅっさい【林述斎】
[1768〜1841]江戸後期の儒学者。名は衡 (たいら) 。字 (あざな) は徳詮。号、蕉軒。美濃岩村藩主松平乗蘊の子。幕府の命により、血統の絶えた林家を相続し、林家中興の祖と称される。幕府教学行政に尽力した。「徳川実紀」を編纂。著「蕉軒雑録」など。