みしまごよみ【三島暦】
室町時代から江戸時代にかけて伊豆の三島神社(三嶋大社)が発行した仮名暦。江戸時代には幕府が伊豆・相模の2国にのみ頒布を許可した。
みしまさいこ【三島柴胡】
セリ科の多年草。山野に生え、高さ約60センチ。全体に細く、葉は広線形で互生する。秋、黄色い小花が集まって咲く。根を漢方で柴胡とよび解熱・消炎などに用い、生薬が三島で取引された。
みしまし【三島市】
⇒三島
みしましょう【三島賞】
三島由紀夫を記念して昭和63年(1988)に創設された文学賞。年に1回、小説・評論・詩歌・戯曲作品を対象として選考される。第1回受賞作品は高橋源一郎の「優雅で感傷的な日本野球」。三島由紀夫賞。
みしまたいしゃ【三嶋大社】
静岡県三島市にある神社。旧官幣大社。主祭神は大山祇神 (おおやまつみのかみ) ・事代主命 (ことしろぬしのみこと) 。伊豆国一の宮。三島神社。
みしまちゅうしゅう【三島中洲】
[1831〜1919]漢学者。備中 (びっちゅう) の生まれ。名は毅 (つよし) 。東大教授・東宮侍講・宮中顧問官などを歴任。明治10年(1877)漢学塾二松学舎を創立した。著「詩書輯説」「論学三百絶」「中洲文稿」など。
みしまで【三島手】
高麗茶碗 (こうらいぢゃわん) の一。灰色の素地 (きじ) に細かい文様を縄状に型押しし、その部分に白土を象眼したのち透明な釉 (うわぐすり) をかけて焼いたもの。この文様を三島暦の仮名に見立てての名称で、暦手 (こよみで) ともいう。李朝前期を代表する焼き物で、種類も多い。三島。
みしまみちつね【三島通庸】
[1835〜1888]内務官僚。薩摩 (さつま) の生まれ。福島県令・栃木県令に在任中、地方開発を強行して、福島事件・加波山 (かばさん) 事件を起こし、自由党員を弾圧。のち、警視総監となり、保安条例を執行し、自由民権運動を弾圧した。
みしまゆきお【三島由紀夫】
[1925〜1970]小説家・劇作家。東京の生まれ。本名、平岡公威 (ひらおかきみたけ) 。小説「仮面の告白」で作家としての地位を確立、以後、唯美的傾向と鋭い批評精神を特質とする作品を発表。割腹自殺。小説「金閣寺」「潮騒 (しおさい) 」「豊饒の海」、戯曲集「近代能楽集」など。
みしまゆきおしょう【三島由紀夫賞】
⇒三島賞