きゃらいろ【伽羅色】
濃い茶色。
きゃらざいく【伽羅細工】
名木で種々の細工をすること。また、その人。「大坂の伯母御とは、—の甚五郎の内儀か」〈浄・女腹切〉
きゃらだい【伽羅代】
江戸時代、客が遊女に与えた小遣い銭。
きゃらのあぶら【伽羅の油】
江戸前期、京都室町の髭の久吉が売り始めた鬢 (びん) 付け油の一種。
きゃらのき【伽羅の木】
キャラボクの別名。
きゃらのまくら【伽羅の枕】
香をたく引き出しをつけた木枕。江戸時代、遊女などが用いた。また、はなはだしいぜいたくのたとえにいう。
きゃらぶき【伽羅蕗】
フキの茎を、醤油 (しょうゆ) で伽羅色に煮詰めた食品。《季 夏》「—の滅法からき御寺かな/茅舎」
きゃらぼく【伽羅木】
イチイ科の常緑低木。幹は地上をはうように伸び、葉は線形で先がとがる。雌雄異株。春、小花をつけ、実は熟すと赤くなる。庭園などに植栽。きゃらのき。