ないぶさいぼうかい【内部細胞塊】
《inner cell mass》哺乳類の発生の初期の段階で、胚盤胞の内部に形成される細胞群のこと。外側の細胞は胎盤になり、この内部の細胞塊が生物の本体となる。これを取り出して培養することでES細胞を樹立することができる。ICM。
ないぶしゃとりひき【内部者取引】
⇒インサイダー取引
ないぶしょうがい【内部障害】
内臓機能の障害。身体障害者福祉法では心臓・腎臓・呼吸器・膀胱 (ぼうこう) ・直腸・小腸・肝臓の機能障害とHIVによる免疫機能障害の七つ。見た目には健康な人と変わりがないため、理解を得にくい。
ないぶていこう【内部抵抗】
電池の内部、真空管のプレート、電源・電流計・電圧計の端子間などに存在する抵抗。内抵抗。⇔外部抵抗。
ないぶとうせい【内部統制】
企業や行政機関などにおいて、業務が適正かつ効率的に遂行されるように組織を統制するための仕組み。組織内で不正・違法行為・ミスの発生を防止し、組織が有効に運営されるように、業務に関する規則・基準・プロセスを規定・運用するとともに、内部統制やリスクの評価を継続的に行うことなどにより確立される。情報システムの構築などITへの対応も求められる。1990年代に米国で内部統制の重要性が提唱されるようになり、主として投資家保護のため財務報告の適正化を目指して法制化された。日本では、会社法・金融商品取引法などに幅広く規定されている。→コンプライアンス →コーポレートガバナンス
ないぶまさつ【内部摩擦】
物質内部の各部分に働く運動摩擦。流体では、流速の大きい部分と小さい部分との間に生じる抵抗、すなわち粘性としてあらわれ、固体では結晶粒子間のかみ合いによる摩擦をいう。
ないぶりゅうほ【内部留保】
企業の利益金額から配当金・租税などの社外流出分を除いた部分を社内に留保すること。また、その金額。法律で定められた利益準備金と、企業の自由意思による任意積立金などがある。社内留保。
ないぶとうせいほうこくせいど【内部統制報告制度】
財務報告の信頼性を確保するため、企業に内部統制の強化を求める制度。金融商品取引法に基づき、平成20年(2008)から導入された。
ないぶひばく【内部被曝】
体内に取り込まれた放射性物質による被曝。汚染された飲食物を経口摂取したり、放射性の粉塵を肺に吸い込んだりするほか、傷口から血液中に取り込まれることなどが考えられる。放射線の到達距離が短いα線とβ線が人体に悪影響をもたらす。一方、人体表面からの被曝を外部被曝という。体内被曝。体内照射。内照射。
ないぶせい【内部生】
大学や高等学校などで、付属学校から進学した学生・生徒。内進生。⇔外部生。