おおのがい【大野貝】
エゾオオノガイ科の二枚貝。内海の砂泥中にすむ。貝殻は長卵形で白く、殻長8センチくらい。太く長い水管をもち、黒褐色の皮が覆う。本州中部以南に分布。水管は食用。おおむらがい。
おおのし【大野市】
⇒大野
おおのしゃちく【大野洒竹】
[1872〜1913]俳人・医師。熊本の生まれ。本名は豊太。明治27年(1894)佐々醒雪 (さっさせいせつ) らと筑波会を起こす。古俳書の収集に努め、俳諧史に詳しかった。蔵書はのちに東大図書館に寄贈され「洒竹文庫」という。著「山崎宗鑑伝」「与謝蕪村」など。
おおのすすむ【大野晋】
[1919〜2008]言語学者・国語学者。東京の生まれ。橋本進吉に師事し、上代仮名遣いの研究をすすめる。また、日本語の起源や変遷についての考察、本居宣長の研究などでもすぐれた業績をあげた。著「日本語練習帳」「日本語の起源」「日本語以前」「日本語とタミル語」など。
おおののあずまひと【大野東人】
[?〜742]奈良時代の武将。蝦夷 (えぞ) 征討に参加、のち鎮守府将軍。天平12年(740)藤原広嗣 (ふじわらのひろつぐ) の乱を鎮定。
おおのはるなが【大野治長】
[?〜1615]安土桃山時代の武将。通称、修理亮 (しゅりのすけ) 。豊臣秀吉に仕え、関ヶ原の戦いで徳川方に属したが、のち再び豊臣秀頼に仕えて徳川に対抗。大坂夏の陣で敗れ、秀頼とともに自殺。
おおのぼんち【大野盆地】
福井県北東部、九頭竜 (くずりゅう) 川上流に広がる盆地。東西約10キロメートル、南北約10キロメートルのほぼ正方形の山間盆地。広義には北に続く九頭竜川の谷を含めていう。支流の真名 (まな) 川・清滝川流域は扇状地。中心は大野市。
おおのりんか【大野林火】
[1904〜1982]俳人。神奈川の生まれ。本名、正 (まさし) 。臼田亜浪 (うすだあろう) に学び、俳誌「石楠 (しゃくなげ) 」に作品を発表。第二次大戦後、俳誌「浜」を創刊し、主宰。句集に「冬青集」「早桃」、評論に「高浜虚子」など。
おおのかずお【大野一雄】
[1906〜2010]舞踏家。北海道の生まれ。石井漠 (ばく) 、江口隆哉 (たかや) に師事。土方巽 (ひじかたたつみ) との共演などで舞踏界に大きな影響を与えた。海外公演も多く、特にヨーロッパで高い評価を得た。作品に「ラ・アルヘンチーナ頌」「わたしのお母さん」「死海」など。
おおのゆたか【大野豊】
[1955〜 ]プロ野球選手。島根の生まれ。軟式野球を経て、昭和52年(1977)プロ野球の広島東洋カープに入団。先発投手と救援投手の両面で活躍し、先発投手としては最優秀防御率のタイトルを2度、救援投手としては最優秀救援投手のタイトルを1度獲得した。昭和63年(1988)には沢村賞を受賞。