おかもといっぺい【岡本一平】
[1886〜1948]洋画家・漫画家。北海道の生まれ。東京朝日新聞社に入社、漫画担当となり、鋭い描写と警句で社会や政治を風刺した。現代漫画の創始者。かの子は妻。
おかもとかのこ【岡本かの子】
[1889〜1939]小説家・歌人。東京の生まれ。本名、カノ。女学校在学中から新詩社に参加、「明星」「スバル」に短歌を発表。漫画家岡本一平と結婚。仏教の研究家としても知られる。歌集「かろきねたみ」、小説「鶴は病みき」「母子叙情」「老妓抄」「河明り」「生々流転」など。
おかもときどう【岡本綺堂】
[1872〜1939]劇作家・小説家。東京の生まれ。本名、敬二。2世市川左団次と提携、新歌舞伎の劇作家として活躍した。戯曲「修禅寺物語」「鳥辺山心中」、小説「半七捕物帳」など。
おかもときはち【岡本喜八】
[1924〜2005]映画監督。鳥取の生まれ。本名、喜八郎。「結婚のすべて」で監督デビュー。巧みなカットによるテンポのよい娯楽作品を多く手がけた。代表作「独立愚連隊」「肉弾」「江分利満 (えぶりまん) 氏の優雅な生活」「日本のいちばん長い日」「ジャズ大名」「大誘拐 RAINBOW KIDS」など。
おかもとだいはちじけん【岡本大八事件】
慶長17年(1612)幕閣本多正純の与力でキリシタンの岡本大八が、肥前のキリシタン大名有馬晴信を偽って収賄し、大八は火刑、晴信も死罪に処された事件。江戸幕府の禁教政策のきっかけとなった。
おかもとたろう【岡本太郎】
[1911〜1996]洋画家・彫刻家。神奈川の生まれ。一平・かの子の長男。パリで抽象芸術やシュールレアリスム運動など前衛運動に参加。昭和45年(1970)には、大阪万博に「太陽の塔」を制作。絵画作品に「傷ましき腕」など。
おかもとぶんや【岡本文弥】
[1633〜1694]江戸前期の古浄瑠璃太夫。大坂の人。大坂道頓堀の伊藤出羽掾座で活躍。文弥の泣き節といわれる文弥節の始祖。→文弥節
おかもとやすたか【岡本保孝】
[1797〜1878]幕末・明治初期の国学者。江戸の人。清水浜臣 (しみずはまおみ) ・狩谷棭斎 (かりやえきさい) に和文や考証を学んだ。著「韻鏡考」「難波江」など。
おかもとみちお【岡本道雄】
[1913〜2012]医学者。京都の生まれ。専門は脳神経解剖学。京都大学総長などを経て、昭和59年(1984)臨時教育審議会の会長に就任、教育改革に尽力した。