出典:gooニュース
デブリから核燃料由来の放射性物質
ユーロピウムは核燃料であるウランが核分裂するときに発生する放射性物質で、東京電力はデブリの中に核燃料が含まれている可能性があるとしています。
取り出した燃料デブリに「核燃料由来」物質を確認<福島第一原発>
福島第一原子力発電所2号機から取り出された燃料デブリをめぐり、11月14日、東京電力はこの微量のカケラの中に「核燃料由来の放射性物質が確認できた」と公表した。 研究施設に輸送する前のガンマ線測定で明らかになったという。
2号機デブリに「核燃料の一部」 原子力規制庁、会合で認識示す
原子力規制庁は14日、東京電力福島第1原発に関する会合で、2号機で回収した微量の溶融核燃料(デブリ)について、核分裂反応に伴う物質が検出されており「核燃料の一部」との認識を示した。原子炉内では溶けた燃料と金属などの構造物が不均一に混ざり固まっている。今回採取した分は放射線量が低く、燃料がほとんど含まれていない可能性があった。
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かくねんりょうサイクル【核燃料サイクル】
1 ウラン鉱石の採鉱・製錬から、転換・濃縮・加工を経て核燃料として利用し、使用済み核燃料を再処理して、再び使用し、残りを廃棄するまでの一連の過程。核燃サイクル。原子燃料サイクル。 2 1の過程の中で、特に、原子力発電所から出る使用済み燃料を再処理して、ウランやプルトニウムなどの有用資源を回収し、再び燃料として使用すること。使用済み燃料から分離されたウランやプルトニウムはMOX燃料に加工され、プルサーマルや高速増殖炉で利用される。
かくねんりょうサイクルかいはつきこう【核燃料サイクル開発機構】
高速増殖炉を中心とした核燃料サイクル技術の開発・実用化を目的に、平成10年(1998)に動力炉・核燃料開発事業団を改組し設立された特殊法人。平成17年(2005)日本原子力研究所と統合し、日本原子力研究開発機構となる。JNC(Japan Nuclear Cycle Development Institute)。
かくねんりょうさいしょり【核燃料再処理】
使用済み核燃料から燃え残りのウランや新たに生成したプルトニウムを回収し、放射性廃棄物を貯蔵・処分できるように化学的処理をすること。単に再処理ともいう。