きわめいん【極(め)印】
1 江戸時代、浮世絵版画を刊行する際、検閲済みのしるしとして版画にすられた、丸に「極」の字などの小さな印。 2 古筆などの鑑定のしるしとして、折り紙や極め札に押す印。
きわめがき【極(め)書(き)】
刀剣・書画・古道具などの鑑定書。箱書き、極め札、巻末の奥書きなど、いろいろな形式がある。
きわめつき【極め付き】
《「きわめづき」とも》 1 書画・刀剣などで鑑定書のついていること。また、そのもの。→極め書き 2 すぐれたものとして定評のあること。また、そのもの。折り紙つき。「—の芸」「—の大酒飲み」 3 歌舞伎で、ある俳優の演技が他のだれよりもすぐれていると定評のある役柄。 4 俗に、程度の甚だしさが最高である事物・事例。最たる事物・事例。「この店のおすすめメニューの—はこちら」 [補説]「極め付け」ともいうが、本来は、「極め付き」は事物等に極め書きがついていること、「極め付け」は事物等に極め書きをつけることをいう。
出典:青空文庫
・・・家庭生活は平々凡々を極めていると言った。実際その通りに違いない。・・・ 芥川竜之介「馬の脚」
・・・たり、たちまち豪奢を極め出しました。「青ペン」と言うのは亜鉛屋根・・・ 芥川竜之介「温泉だより」
・・・に連れて行って残虐を極めた辱かしめかたをしたのだと判った。笠井は・・・ 有島武郎「カインの末裔」