独り身(ひとりみ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・私はこう言って弟だけ帰したが、それでは一昨晩の騒ぎの場合は父は私の妻の実家で酒を飲んでいたんだし、昨晩のあの九時ごろはたぶん盛岡附近を老の独り身を汽車に揺られていたわけであるが――がそれにしてもこのあわただしい出て来方は、何ものかに招かれて・・・
葛西善蔵
「父の出郷」
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・・・そうして自分の執るべき道はそうでなければならぬ、外の坊主と歩調を共にしたいけれども、如何せん独り身の僕は唯女房を持ちたい肉食をしたいという、そんな意味ではない。その時分に、今でもそうだけれども、思い切って妻帯し肉食をするということを公言する・・・
夏目漱石
「模倣と独立」
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