蜘蛛手（くもで）とは？意味・読み方・使い方

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くも‐で【蜘^＝蛛手】
の解説

１クモの足のように、1か所から四方八方に分かれていること。また、そういうもの。
1. 「万国旗や提灯の—に張りわたされた下に」〈万太郎・大寺学校〉

２（「に」を伴って副詞的に）あれこれと心の乱れるさま。
1. 「—に思い屈する時」〈露伴・風流仏〉

３材木などを四方八方に打ち違えて組んだもの。
1. 「ある障子の上に、—結うたる所あり」〈平家・二〉

４四方八方に駆け巡ること。また、刀剣などを、四方八方に振り回すこと。
1. 「竪様、横様、—、十文字に駆け破 (わ) り駆け回り戦ひけるが」〈平家・八〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

蜘蛛手の慣用句・熟語(1)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

くもでごうし【蜘蛛手格子】

材を縦横に交差させて厳重に構えた、獄舎などの格子。

蜘蛛手の前後の言葉

蜘蛛手の例文(3)

出典：青空文庫

･･･スを祝う杉の葉の飾、蜘蛛手に張った万国国旗、飾窓の中のサンタ・クロ･･･芥川竜之介「葱」
･･･は梢に渡りつつ、水は蜘蛛手に岨を走って、駕籠は縦になって、雲を仰ぐ･･･泉鏡花「栃の実」
･･･この広い倫敦を蜘蛛手十字に往来する汽車も馬車も電気鉄道も鋼条鉄道も･･･夏目漱石「倫敦塔」

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