出典:青空文庫
・・・わたしは、ソヴェトのいろんな作家団、劇作家団が事務所をもっている「ゲルツェンの家」の食堂で、昼飯をたべていた。作家団体に属する者は、五ルーブリの切符を半額で買って、そこで品質のいい食事が出来るのであった。 わたしの坐ったテーブルに、二人・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・ 並木通り風景を眺めて昼間のベンチにいるのは9/10までいろんな髪と目の色をした女、及び籐の乳母車だった。 ゲルツェン通りが並木通りと交叉するニキートスキー門のところにはチミリャーゼフの記念像がたっている。像の台石のまわりには、赤、・・・ 宮本百合子 「子供・子供・子供のモスクワ」
・・・と云って、ソヴェトのいろんな作家団体がそこに事務所をもっている昔の革命家「ゲルツェンの家」へ行って見るだけで充分だ。 われわれは一九二七年の暮、おしつまってモスクワへついた。多分、翌年の正月だったと思う。「ゲルツェンの家」で「日本文学の・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
・・・この少壮貴族・将校を中心とする叛乱の計画は一貴族の卑劣な裏切りによって悲劇的失敗をとげ、その後一時沈滞した解放運動は、四〇年代になるとモスクワ大学の研究会となって、再び若々しく甦って来た。ゲルツェン会とスタンケウィッチ会とがそれであった。ツ・・・ 宮本百合子 「ツルゲーネフの生きかた」
・・・ 三、ゲルツェンの自叙伝。クロポトキンの「革命家の思い出」。クルプスカヤ「レーニンの思い出」。ツワイク「マリ・アントワネット」。ストレチー「エリザベスとエセックス」など。〔一九四八年一月〕・・・ 宮本百合子 「でんきアンケート」
・・・マクシムは、抑え難い感動をもってゲルツェン、ダーヴィン、ガリバルジなどの肖像を眺めた。そして、息苦しい室内に集って真理を擁護しながら議論をわき立たせるこれら一団の人々が、よりよい人間の生活の招来のために献身していること、彼等の言葉の中には彼・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイの伝記」
・・・マクシムは、抑え難い感動をもってゲルツェン、ダーヴィン、ガリバルジなどの肖像を眺めた。そして、息苦しい室内に集って真理を擁護しながら議論をわき立たせるこれら一団の人々が、よりよい人間の生活の招来のために献身していること、彼等の言葉の中には彼・・・ 宮本百合子 「マクシム・ゴーリキイの発展の特質」