[形][文]いとほ・し[シク]
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1 大事にして、かわいがりたくなるさま。たまらなくかわいい。「どの子犬も—・く思う」
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2 かわいそうだ。気の毒だ。「被害にあった子供たちが—・い」
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3 困ったことである。つらい。
「残りなく見せ尽くさむと思へるこそ—・しけれ」〈源・帚木〉
[補説]動詞「いと(厭)う」からの
派生という。つらいと思ってうとましく思うさま、
苦痛で
心身を悩ますさまを表すところから、
自分に対しては、苦しい、つらいの意、他人に対しては、気の毒だ、かわいそうだ、いじらしい、さらに、かわいいの意が生じる。
一説に「いたわしい」と
関係する語ともいう。
[派生]いとおしがる[動ラ五]いとおしげ[形動]いとおしさ[名]