てん‐そく【×纏足】例文一覧 2件

  1. ・・・ それが見えなくなると、今度は華奢な女の足が突然空へ現れた。纏足をした足だから、細さは漸く三寸あまりしかない。しなやかにまがった指の先には、うす白い爪が柔らかく肉の色を隔てている。小二の心にはその足を見た時の記憶が夢の中で食われた蚤のよ・・・<芥川竜之介「首が落ちた話」青空文庫>
  2. ・・・私は素頭で片手に赤い小さいロシア革の銭入れを握ったなり、内心の止り難いものに押されて纏足をした支那女の物売りなどがいる並木路の間をずっと歩いて行った。〔一九三五年一月〕<宮本百合子「坂」青空文庫>