かわ‐て〔かは‐〕【川手】 の意味

  1. 中世、川を往来する船に課した通行税。→山手 (やまて) 2
  1. 川に近い辺り。川の方面。
    • 「官軍すでに間近くなれば、山手―の前後の備へ、十重二十重にとりまいて」〈浄・用明天王
  • かわ‐て〔かは‐〕【川手】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・外套氏のいう処では、道の途中ぐらい、麓の出張った低い磧の岸に、むしろがこいの掘立小屋が三つばかり簗の崩れたようなのがあって、古俳句の――短夜や川手水――がそっくり想出された。

      泉鏡花「古狢」

    • ・・・ 蕪村の句は行く春や選者を恨む歌の主命婦より牡丹餅たばす彼岸かな短夜や同心衆の川手水少年の矢数問ひよる念者ぶり水の粉やあるじかしこき後家の君虫干や甥の僧訪ふ東大寺祇園会や僧の訪ひよる梶がもと味噌汁をく・・・

      正岡子規「俳人蕪村」