あな‐かしこ
[連語]《感動詞「あな」+形容詞「かしこし」の語幹》 1 恐れ多く存じます、の意で、手紙文の終わりに用いて相手に敬意を表す語。多く女性が用いる。 2 ああ、恐れ多い。「—とて箱に入れ給ひて」〈竹...
い‐けん【遺賢】
すぐれた才能を持ちながら、政府に用いられないで民間にいる人。「野(や)に—なし」
かしこ【畏/恐/賢】
《形容詞「かしこい」の語幹から》 1 女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。男性の用いる「恐惶(きょうこう)謹言」などにあたる語。「あらあら—」 2 恐れ多いこと。もったいないこと。多...
けん【賢】
[名・形動ナリ] 1 かしこいこと。学徳のすぐれていること。また、そういう人や、そのさま。「至りて愚かなる人は、たまたま—なる人を見て、これを憎む」〈徒然・八五〉 2 濁酒。清酒を「聖」というの...
けん【賢】
[常用漢字] [音]ケン(漢) [訓]かしこい さかしい 1 才知・人格がすぐれている。かしこい人。「賢愚・賢人・賢哲・賢母・賢明/諸賢・聖賢・先賢」 2 相手への敬意を表す語。「賢兄・賢察・賢...
かざんいん‐もろかた【花山院師賢】
[1301〜1332]鎌倉末期の公卿。正二位大納言。歌人。後醍醐(ごだいご)天皇が北条氏討伐の兵を挙げたとき、天皇の身代わりとなって比叡山(ひえいざん)に行き、天皇の笠置(かさぎ)遷幸を成功させた。
きよはら‐のぶかた【清原宣賢】
[1475〜1550]室町後期の学者。吉田兼倶(かねとも)の子。清原宗賢の養子。号、環翠軒(かんすいけん)。法名、宗尤。儒学・国学に通じた。著「日本紀神代鈔」「貞永式目抄」。
ぎ‐ちゅうけん【魏忠賢】
[1568〜1627]中国、明(みん)末の宦官(かんがん)。16代皇帝天啓帝(てんけいてい)の下で権勢をふるい、東林党を弾圧して全盛期を誇るが、17代皇帝の崇禎帝(すうていてい)が即位すると弾劾...
とういん‐きんかた【洞院公賢】
[1291〜1360]南北朝時代の公卿。有職故実に明るく、南北両朝から信任され、左大臣・太政大臣に任じられた。「拾芥抄」「歴代最要抄」などの編著のほか日記「園太暦(えんたいりゃく)」がある。中園...
やしろ‐ひろかた【屋代弘賢】
[1758〜1841]江戸後期の国学者。江戸の人。号、輪池。幕府の書役(かきやく)・右筆となり、塙保己一(はなわほきいち)を助けて「群書類従」編纂に参加。和漢の書を収集し、蔵書家としても知られた...