いちげん‐ろん【一元論】
1 ある一つの原理で、あらゆるものを説明しようとする考え方。 2 哲学で、世界を一つの根本的な原理によって説明しようとする立場。パルメニデスの「有」、スピノザの「実体」など。→二元論 →多元論
いっさい‐かいくう【一切皆空】
仏語。あらゆる現象や存在には実体がなく、空であるということ。
いっしん‐さんがん【一心三観】
天台宗の観想法。一切の存在には実体がないと観想する空観(くうがん)、それらは仮に現象していると観想する仮観(けがん)、この二つも一つであると観想する中観(ちゅうがん)を、同時に体得すること。円融三観。
いなおおせ‐どり【稲負鳥】
古歌に詠まれた秋の鳥。稲刈り時に飛来するという。呼子鳥(よぶこどり)・百千鳥(ももちどり)とともに古今伝授三鳥の一。セキレイ・トキ・スズメ・バン・クイナなどとする諸説があるが、実体は不明。「山田...
エンティティー【entity】
1 実在。存在。 2 本体。 3 データベースや情報システム設計における、データの対象物。顧客、商品、場所など、データの対象となる具体的な実体をさす。 4 マークアップ言語において、ある文字や記...
表看板
I〔表の看板〕a sign in front (of a shop)あの会社は金融業を表看板にしているが,実体は暴力団であるThat company has a money lender's s...
実質
〔実体〕substance;〔本質〕essence実質的 substantial; essential外見よりも実質をとるchoose substance over appearance実質的に...
実体
substance実体のある substantial; solid実体のないunsubstantial/insubstantial/incorporealその実体[彼の実体]がよく分からないI ...
じったいか【実体化】
substantiation実体化する substantiate
じったいのある【実体のある】
substantial; solid実体のないunsubstantial/insubstantial/incorporealその実体[彼の実体]がよく分からないI do not know wh...
ほんしつ【本質】
[共通する意味] ★事物に備わる本来の性質。[英] essence[使い方]〔本質〕▽事の本質を見極める▽本質に触れた議論▽本質的な問題〔本体〕▽人間の本体はわかりにくい▽近代政治の本体を探る〔...
ほんたい【本体】
[共通する意味] ★事物に備わる本来の性質。[英] essence[使い方]〔本質〕▽事の本質を見極める▽本質に触れた議論▽本質的な問題〔本体〕▽人間の本体はわかりにくい▽近代政治の本体を探る〔...
じったい【実体】
[共通する意味] ★事物に備わる本来の性質。[英] essence[使い方]〔本質〕▽事の本質を見極める▽本質に触れた議論▽本質的な問題〔本体〕▽人間の本体はわかりにくい▽近代政治の本体を探る〔...
きんげん【謹厳】
[共通する意味] ★正直でまじめなこと。[英] honesty; sincerity[使い方]〔謹厳〕(名・形動)▽校長は実に謹厳な方です▽謹厳実直〔実直〕(名・形動)▽実直に働く▽実直な人柄〔...
じっちょく【実直】
[共通する意味] ★正直でまじめなこと。[英] honesty; sincerity[使い方]〔謹厳〕(名・形動)▽校長は実に謹厳な方です▽謹厳実直〔実直〕(名・形動)▽実直に働く▽実直な人柄〔...
うしゅうのまじわり【烏集之交】
カラスががやがや集まる意から、噓うそが多く実体のない表面上だけの集まり。また、自己の利益だけを目的につきあう集団。
かいししんろう【海市蜃楼】
蜃気楼しんきろうのこと。実体や根拠などがなく、むなしくうつろなもののたとえ。また、現実性のない考えなどのたとえ。▽「海市」「蜃楼」ともに蜃気楼の意。大気の密度などが異なることによって起こる光の異常屈折現象で、砂漠や海上の空中などで物体の像が実際とは違った場所に現れる現象。「蜃」はおおはまぐり。古代中国ではこれの吐き出す息で蜃気楼ができると考えられていた。「蜃楼海市しんろうかいし」ともいう。
くうくうじゃくじゃく【空空寂寂】
空虚で静寂なさま。執着や煩悩ぼんのうを除いた静かな心の境地。無心。転じて、何もなく静かなさま。また、思慮や分別のないさま。▽仏教語。「空」はこの世の有形・無形の一切のものは、固定した実体がないこと。「寂」はひっそりと静かな意。煩悩や執着のない静寂なあり方が本性であること。
くうそくぜしき【空即是色】
固定的な実体がなく空くうであることで、はじめて現象界の万物が成立するということ。万物の真の姿は実体がなく空だが、その空は一方的にすべてを否定する虚無ではなく、それがそのままこの世に存在する物の姿でもある意。▽仏教語。「空」は固定的な実体のないこと。「色」はいろ、かたちあるもの。この世のすべての物質的存在のこと。
ごうんかいくう【五蘊皆空】
人間界の現象や存在はすべて実体がなく、空くうであるということ。
スピノザ【Baruch de Spinoza】
[1632〜1677]オランダの哲学者。初めユダヤ教を学んだがやがて批判的見解を抱き、教団から破門されて学問研究に専念。唯一の実体である神はすなわち自然であるとする汎神論を主張し、精神界と物質界...
デカルト【René Descartes】
[1596〜1650]フランスの哲学者・数学者。近世哲学の父とされる。方法的懐疑によってすべてを疑うが、疑っている自己の存在を真理と認め、「我思う、故に我あり」の命題によって哲学の第一原理を確立...
ノースロップ【John Howard Northrop】
[1891〜1987]米国の生化学者。ペプシンなどの結晶化に成功し、酵素の実体がたんぱく質であることを確定。1946年ノーベル化学賞受賞。
ヒューム【David Hume】
[1711〜1776]英国の哲学者・歴史家。ロック・バークリーとともにイギリス古典経験論を代表する。精神的実体や因果関係の客観性を否定。懐疑論の立場をとった。著「人性論」「英国史」など。