もくしょくじし【目食耳視】
見た目にとらわれ、味よりも外見が豪華な食べ物を選び、世間の評判を気にして衣服を選ぶこと。衣食の本来の意義を忘れて、ぜいたくな方向に流れていくこと。▽「目食」は口に合うかではなく、見た目が豪華なものを食べること。「耳視」は世間のうわさを気にかけて、自分に似合うかでなく、高価な衣服を着るということ。「目めもて食くらい耳みみもて視みる」と訓読する。「耳視目食じしもくしょく」ともいう。
やうたいしょう【夜雨対牀】
兄弟関係や友人関係が良好で、仲むつまじいことのたとえ。夜、雨の音を聞きながら、兄弟が寝台を並べて仲よく眠るという意味から。▽「夜雨」は夜の雨のこと。夜に雨が降ること。「対牀」は寝台を連ねること。寝台を並べること。「牀」は寝台・ベッドのこと。「夜雨やう牀しょうに対たいす」と訓読する。「対牀夜雨たいしょうやう」ともいう。
りんうそうせい【霖雨蒼生】
苦しんでいる人々に、救いの手を差し伸べること。また、民衆の苦しみを救う慈悲深い人のこと。▽「霖雨」は長雨。ここでは、喉のどの渇きをいやし植物を生育させる、三日以上降り続く恵みの雨のこと。「蒼生」は世の人民・万民のこと。
ろんこうこうしょう【論功行賞】
功績の有無や大きさの程度を調べ、それに応じてふさわしい賞を与えること。▽「論功」は手柄の大小を調べること。「功こうを論ろんじ賞しょうを行おこなう」と訓読する。