いやしく‐も【苟も】
[副]《形容詞「いやし」の連用形+係助詞「も」から》 1 仮にも。かりそめにも。「—人の上に立つ者のすべきことではない」 2 もしも。万一。「—これが事実なら、早急に対処すべきだ」 3 (あとに...
おお‐ぞう
[名・形動ナリ]特に取り立てていうほどではないこと。また、そのさま。とおりいっぺん。いいかげん。「—なるは事も怠りぬべし」〈源・玉鬘〉 [補説]「ぞう」の歴史的仮名遣いは不明。「おほざま(大様)...
おろ‐か【疎か】
[形動][文][ナリ] 1 (「…はおろか」「…もおろか」などの形で)言うまでもないことである。もちろん。「掃除は—、布団を上げたこともない」 2 いいかげんに扱うさま。思いやりが薄いさま。おろ...
おひゃ・る
[動ラ四] 1 「おひゃらかす」に同じ。「おいらが顔の棚おろしか。いいかげんに—・るものだ」〈人・娘節用・前〉 2 おべっかを言う。へつらう。「—・る手合を四、五人ひきつれて」〈滑・浮世風呂・三〉
御茶(おちゃ)を濁(にご)・す
いいかげんに言ったりしたりしてその場をごまかす。「冗談を言って—・す」
およそ【凡そ】
《「おおよそ」の音変化》 [名・形動] 1 物事のだいたいのところ。大要。あらまし。「計画の—は承知している」「—の見積もりを立てる」 2 いいかげんなさま。ぞんざいなさま。「かやうに大事の謡...
おくら‐か・す【遅らかす/後らかす】
[動サ四] 1 おくれさせる。あとに残らせる。「今は限りの道(=死出ノ旅路)にしも我を—・し」〈源・蜻蛉〉 2 いいかげんにする。おろそかにする。「のちの世のおん勤めも、—・し給はず」〈源・匂宮〉
おざ‐なり【御座なり】
[名・形動]いいかげんに物事をすませること。その場だけの間に合わせ。また、そのさま。「—を言う」「—な処置をする」
おきゃあがれ【置きゃあがれ】
[連語]《動詞「お(措)く」の連用形に軽蔑やののしりの意を表す助動詞「やがる」の命令形の付いた「おきやがれ」の音変化》相手の言動を強く打ち消すのに用いる語。やめてくれ。いいかげんにしろ。よせやい...
おお‐ぞら【大空】
[名]広々とした空。 [形動ナリ] 1 いいかげんで頼りないさま。「か様に—なる事を忘れず心にかくる事は」〈発心集〉 「徒(あだ)なる心をうらみかこてども、—にのみ聞きなして」〈読・雨月・吉...