いだし‐あこめ【出衵】
「出衣(いだしぎぬ)1」に同じ。「直衣(なほし)の長やかにめでたき裾より、青き打ちたる—して」〈宇治拾遺・一一〉
いだし‐うちき【出袿】
「出衣(いだしぎぬ)1」に同じ。「桜の直衣(なほし)に—して」〈枕・四〉
いだし‐ぎぬ【出衣】
1 直衣(のうし)または衣冠姿で、美しく仕立てた内着の衵(あこめ)の裾先を袍(ほう)の襴(らん)の下からのぞかせること。出衵(いだしあこめ)。出袿(いだしうちき)。出褄(いだしづま)。 2 寝殿...
いだし‐ぐるま【出車】
盛儀の出行の際の装飾として、出衣(いだしぎぬ)を施した牛車(ぎっしゃ)。また、随行の女房の装束の裾を出衣とした牛車。「八省に立て続けたる—どもの袖口、色あひも、目馴れぬさまに」〈源・賢木〉
いだし‐た・つ【出だし立つ】
[動タ下二] 1 送り出す。出立させる。差し向ける。「京へ人—・て給ふ」〈源・須磨〉 2 声に出して歌う。「心遣ひして、—・て難うす」〈源・篝火〉
いだし‐づま【出褄】
「出衣(いだしぎぬ)1」に同じ。「上達部の—の姿ども」〈弁内侍日記〉
いだし‐ふづくえ【出文机】
書院窓に造りつけた机代用の棚。出文棚(いだしふみだな)。いだしふみづくえ。だしふづくえ。
いだし‐ふみだな【出文棚】
⇒出文机(いだしふづくえ)