いぬ‐じに【犬死に】
[名](スル)何の役にも立たない死に方をすること。徒死。むだじに。「志半ばで斃(たお)れた彼を—させるな」
いぬ‐じにん【犬神人】
中世、近畿地方の大社に隷属した身分の低い神人。特に京都祇園社(八坂神社)に属した者をいう。社内の清掃、祇園会の山鉾(やまぼこ)巡幸の警固、葬送・埋葬などに従事し、祇園社の本所である延暦寺の兵卒と...
いぬじま‐しょとう【犬島諸島】
岡山県南部、瀬戸内海東部にある諸島。岡山市東区の沖合2.5キロメートル前後に位置する。中心の犬島が最大で面積0.6平方キロメートル。諸島唯一の有人島。ほかに、沖鼓(おきつづみ)島・犬ノ島・地竹ノ...
いぬ‐じもの【犬じもの】
《「じもの」は接尾語》 1 犬のようなもの。転じて、取るに足りないもの。「昇如き—の為に恥辱を取ッた」〈二葉亭・浮雲〉 2 (副詞的に用いて)犬のように。「—道に臥してや命過ぎなむ」〈万・八八六〉
いぬ‐ぞり【犬橇】
犬が引くそり。《季 冬》
いぬ‐たで【犬蓼】
タデ科の一年草。道端などに自生。高さ20〜40センチ。茎は紅紫色を帯びる。葉は細長い楕円形で両端がとがり、縁や裏の脈上に毛がある。夏から秋に、紅紫色の小花を穂状につける。あかのまま。あかのまんま...
いぬたぶ‐みさき【犬田布岬】
鹿児島県、徳之島の最西端にある海食崖(がい)の岬。奄美群島国立公園の一部に属する。展望台からは東シナ海を一望できる。
いぬ‐ちくしょう【犬畜生】
犬などのけだもの。また、道徳に外れた行いをする人をののしっていう語。「—にも劣る行為だ」
いぬつくばしゅう【犬筑波集】
室町後期の俳諧集。1冊。山崎宗鑑編。享禄(1528〜1532)末から天文(1532〜1555)初年前後の成立か。卑俗でこっけいな表現を打ち出し、俳諧が連歌から独立する契機となった。俳諧連歌抄。新...
いぬ‐つげ【犬黄楊】
モチノキ科の常緑低木。山地や湿地に生え、高さ約2メートル。枝は細分し、堅い小さな葉が密につく。雌雄異株。夏、白い花が咲き、実は丸く、熟すと黒い。庭木とする。