あき‐の‐いろ【秋の色】
秋らしい風物の感じ。秋光。秋景色。《季 秋》「—ぬかみそつぼもなかりけり/芭蕉」
あき‐め・く【秋めく】
[動カ五(四)]秋らしくなる。身に秋を感じるようになる。秋づく。「日ごとに—・いてきた」《季 秋》「鮎むしる箸も—・く日なりけり/万太郎」
あく‐しょう【悪性】
[名・形動]悪い性質。たちのよくないこと。また、そのさま。特に、酒色にふけりたがる性質などをいう。「—な男を、此の内には一日もならぬ」〈浮・禁短気・四〉
あげ‐まり【上げ鞠】
蹴鞠(けまり)で、けり始めの作法。懸かりの木や人に当たらないように、人の目の高さほどにけり上げる。貴人や名人が務めた。「御門(みかど)も御鞠に立たせ給へり。二条関白良実—し給ひき」〈増鏡・おりゐる雲〉
あさ‐かげ【朝影】
1 朝日の光。「—にはるかに見れば山のはに残れる月もうれしかりけり」〈宇津保・春日詣〉 2 朝、水や鏡などに映った姿。「—見つつをとめらが手に取り持てるまそ鏡」〈万・四一九二〉 3 《朝日が人影...
あさつゆ‐の【朝露の】
[枕] 1 朝露の消えやすく、はかない意から「消(け)」「いのち」「わが身」にかかる。「—消やすき我(あ)が身」〈万・八八五〉 「—いのちは生けり恋は繁けど」〈万・三〇四〇〉 2 露がおく意から...
あざむ・く【欺く】
[動カ五(四)] 1 言葉巧みにうそを言って、相手に本当だと思わせる。言いくるめる。だます。「敵を—・く」「まんまと—・く」 →騙(だま)す[用法] 2 (「…をあざむく」の形で)…と負けずに張...
あざ‐わら・う【嘲笑う】
[動ワ五(ハ四)] 1 人をばかにして笑う。せせら笑う。あざけり笑う。嘲笑(ちょうしょう)する。「人の失敗を—・う」 2 大声で笑う。「翁二人見かはして—・ふ」〈大鏡・序〉
あし‐づの【葦角】
《角のように先がとがっているところから》葦の新芽。「—の生(お)ひ出でし時に天地(あめつち)と人との品(しな)は定まりにけり」〈古今六帖・六〉
あし‐の‐や【葦の屋】
「葦の丸屋(まろや)」に同じ。「—の灘(なだ)の塩焼きいとまなみつげの小櫛(をぐし)も挿さず来にけり」〈伊勢・八七〉