ざえ【才】
1 学問。教養。特に、漢学。「弁も、いと—かしこき博士にて」〈源・桐壺〉 2 芸能・技芸・音楽などの才能。「琴(きん)弾かせ給ふ事なむ、一の—にて」〈源・絵合〉 3 「才(ざえ)の男(おのこ)」...
事(こと)もな・し
1 何事もない。無事である。「すべて世は—・し」〈上田敏訳・海潮音・春の朝〉 「—・く生き来しものを老いなみにかかる恋にも我(あれ)はあへるかも」〈万・五五九〉 2 無難で欠点がない。非の打ち所...
ざえ‐の‐おのこ【才の男】
宮中の神楽で、こっけいな舞やしぐさをする人。ざえ。
ごしき‐さざえ【五色栄螺】
コシダカサザエの別名。
ざえ‐なのり【才名乗り】
昔、宮中の神楽で、人長(にんじょう)の問いに対して、才(ざえ)の男(おのこ)が自分の得意とする才芸を名乗り出て、こっけいな問答をする余興。
さ‐えもん【左衛門】
1 「左衛門府」の略。⇔右衛門。 2 「土左衛門(どざえもん)」の略。
こころ‐もちい【心用ゐ】
心の遣い方。心配り。「才(ざえ)の際(きは)もまさり、—男々しく」〈源・藤裏葉〉
さざえ‐ばしご【栄螺梯子】
サザエの殻のように、螺旋(らせん)状につくられた階段。
さざえ‐どう【栄螺堂】
内部の階段がサザエの殻のように螺旋(らせん)状になっている堂。福島県会津若松市の飯盛山(いいもりやま)などにある。
さざえ‐の‐つぼやき【栄螺の壺焼(き)】
サザエを殻ごと火にかけて焼いた料理。また、身を殻から出して細かく刻み、ミツバ・セリなどといっしょに殻に入れ、醤油(しょうゆ)などで味つけして煮たもの。つぼやき。《季 春》