目(め)を覚(さ)ま・す
1 眠りから起きる。目覚める。 2 迷っている状態から正しい状態に戻す。「父の死が彼の—・した」 3 何かがきっかけとなり、それまで気づかなかった自分の性質などを自覚する。「母性愛が—・す」 4...
もうし‐さた【申(し)沙汰】
1 申しのべること。また、弁論すること。「此の事勝れて—したりける粟飯原下総守清胤、俄に心替はりして」〈太平記・二七〉 2 うわさをすること。評判。取り沙汰。「定めて御出家もやと、—しける程に」...
もの‐の‐まぎれ【物の紛れ】
1 物事の忙しさなどにとりまぎれること。「—につい忘れてしまった」 2 人目に隠れてひそかに事を行うこと。特に、男女の密会をそれとなくいう。「猶折々の—ぞ、いと心づきなうおはしける」〈栄花・初花〉
やき‐くさ【焼き草】
1 物を焼くのに用いる枯れ草。また、火勢を助けるための草。「—を積んで櫓(やぐら)を落とさんとしける時」〈太平記・一七〉 2 身を滅ぼすもと。「知恵才覚も芸能も美男も心の味だても、皆これ傾城(け...
や‐どうな【矢だうな】
矢をむだに射ること。「ただ今の矢一つでは、敵(かたき)十人は防がんずるものを。罪つくりに、—に、とぞ制しける」〈平家・九〉
や‐ぶすま【矢衾】
射手がすきまなく並び立った列。また、すきまなく一面に矢を飛ばすこと。「—を作って、遠矢に射殺さんとしける間」〈太平記・一〇〉
やみ‐がた【止み方】
1 雨・雪などがやみそうになること。また、その時分。「秋の雨の—寒き山風に帰さの雲も時雨れてぞ行く」〈玉葉集・秋下〉 2 病気がなおりかけること。また、回復期。「男の病(やまひ)しけるを…—に訪...
ゆうさり‐つ‐かた【夕さりつ方】
夕方。「—帰りなむとしける時に」〈古今・離別・詞書〉
ゆき‐ごい【雪乞ひ】
雪が降るよう神仏に祈願すること。「—の一巻をぞ催しける」〈鶉衣・雪請序〉
よぎ・る【過る】
[動ラ五(四)] 1 前を横切る。通りすぎる。「目の前を黒い影が—・る」「不安が心を—・る」「思い出が一瞬頭を—・る」 2 途中で立ち寄る。「—・りおはしましけるよし、ただいまなむ人申すに」〈源...