あがた‐の‐いど【県の井戸】
平安京大内裏の西隅(現在の京都市上京区)にあった県宮(あがたのみや)の井戸。また、その辺りの地名。山吹と蛙(かえる)の名所。[歌枕]「かはづ鳴く—に春暮れて散りやしぬらん山吹の花」〈続後撰・春下〉
あし‐ぬき【足抜き】
[名](スル) 1 芸妓や娼妓などが前借り金を清算しないで逃げること。あしぬけ。「—でもされてはと思ってんのかな」〈高見・人間〉 2 つらい状況・境遇などから抜け出すこと。「—がならぬさうにぞみ...
あし‐ふき【足拭き】
足についた水や汚れをぬぐい取るための布やマット。あしぬぐい。
あずま‐わらわ【東豎子/東孺】
行幸のとき、馬に乗って供をした内侍司(ないしのつかさ)の女官。唐衣(からぎぬ)・裳(も)に指貫(さしぬき)を着用した。姫大夫(ひめもうちぎみ)。姫松。
あま‐の‐いわや【天の岩屋】
高天原にあったという岩室。天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴な行いに怒り、こもったとされる。「—に入りまして、磐戸(いはと)を閉(さ)してこもりましぬ」〈神代...
あめ‐しら◦す【天知らす】
[連語]《「す」は上代の尊敬の助動詞》天にのぼられて、お治めになる。貴人の死をいう。「ひさかたの—◦しぬる君ゆゑに日月も知らず恋ひわたるかも」〈万・二〇〇〉
あん‐こう【鮟鱇】
1 アンコウ目アンコウ科の海水魚の総称。キアンコウ(ホンアンコウ)とアンコウ(クツアンコウ)の2種がある。全長約1メートル。大きな口をもち、体は縦扁し、丸く、尾は小さい。骨は軟骨が多く、肉は弾力...
い‐い・る【居入る】
[動ラ四]座り込む。居座る。「常に来つつ—・りて、調度うち散らしぬる、いとにくし」〈枕・二八〉
いえ‐で【家出】
[名](スル) 1 帰らないつもりでひそかに家を出ること。「都会にあこがれて—する」「—人」 2 外出すること。「さびしさに—しぬべき山里を今宵の月に思ひとまりぬ」〈詞花・雑上〉 3 僧になるこ...
い‐かん【衣冠】
1 衣服と冠(かんむり)。 2 衣冠をつけた人。天子・皇帝に仕えている人。 3 束帯よりも略式の装束。束帯から下襲(したがさね)と石帯(せきたい)をはずし、表袴(うえのはかま)を指貫(さしぬき)...