ち‐ぐ【値遇】
縁あってめぐりあうこと。特に、仏縁あるものにめぐりあうこと。ちぐう。「大慈大悲の薩埵(さった)に—し奉らば」〈太平記・二〇〉
ち‐ぐ【痴愚】
1 愚かなこと。また、その人。「外形を飾らんとして却て益人を—に導くは」〈福沢・文明論之概略〉 2 精神遅滞の中等度のもの。→精神遅滞
ち‐ぐう【知遇】
人格・能力などを認められて、厚く待遇されること。厚遇。値遇。「—を得る」
ち‐ぐう【値遇】
[名](スル) 1 「値遇(ちぐ)」に同じ。「大唐の玄奘法師に—し奉り」〈中島敦・悟浄出世〉 2 「知遇(ちぐう)」に同じ。「—を得た君臣の間に」〈鴎外・阿部一族〉
ちくさ【千種】
《「ちぐさ」とも》姓氏の一。 [補説]「千種」姓の人物千種有功(ちくさありこと)千種忠顕(ちくさただあき)
ち‐ぐさ【千草/千種】
《「ちくさ」とも》 1 いろいろの種類の草。やちぐさ。「庭の—」《季 秋》 2 「千草色」の略。
ち‐ぐさ【千種】
[名・形動ナリ]《「ちくさ」とも》種類が多いこと。また、そのさま。いろいろ。種々(しゅじゅ)。「秋の野に乱れて咲ける花の色の—に物を思ふころかな」〈古今・恋二〉
ち‐ぐさ【乳草】
⇒ちちぐさ
ちぐさ‐いろ【千草色】
薄い浅葱(あさぎ)色。
ちぐさ‐がい【千種貝】
ニシキウズガイ科の巻き貝。浅海の海藻の上にすむ。貝殻は円錐形で殻高2センチくらい。殻表は滑らかで、色彩は個体により鮮紅色・緑褐色など変化に富む。北海道南部から南に分布。