かいな‐さし【腕差し】
神前で舞楽を奏すること。あるいは、広く、舞をまうこと。「御—法楽しまいらせ給ひ候ひなば」〈義経記・六〉
かえる‐やま【帰山】
福井県中部、南越前町から敦賀市へ通じる峠一帯の呼び名。[歌枕]「—ありとは聞けど春霞立ち別れなば恋しかるべし」〈古今・離別〉
かがやき【輝き/耀き/赫き】
《古くは「かかやき」》 1 かがやくこと。また、かがやく光。「太陽の—」 2 はなばなしくりっぱであること。「才能の—」
かくれ‐あそび【隠れ遊び】
1 人に隠れて遊興すること。「おとといから廓(なか)へ引けこんで—をしているということを」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉 2 「隠れん坊」に同じ。「昔せし—になりなばや片隅もとに寄り伏せりつつ」〈聞書集〉
かけ‐あ・う【駆け合ふ】
[動ハ四] 1 馬を走らせて、攻めかかる。「同じう死なば、よからう敵(かたき)に—・うて、大勢の中でこそ打ち死にをもせめ」〈平家・九〉 2 駆けつける。「火事などといふ時も—・ひ、物事頼もしく思...
かけ‐ことば【掛け詞/懸け詞】
一つの言葉に同時に二つの意味をもたせる修辞法。「立ち別れいなばの山の峰におふるまつとし聞かば今帰り来(こ)む」〈古今・離別〉の歌で、「いなば」に「立ち別れ往(い)なば」と「因幡(いなば)の山」の...
か‐けつ‐とう【火血刀】
火途(かず)・血途(けつず)・刀途(とうず)の三途(さんず)。地獄・畜生・餓鬼の三悪道のこと。「かくて空(むな)しく命終はりなば、—の苦果」〈平家・一〇〉
かこげんざいいんがきょう【過去現在因果経】
仏伝を述べた経典。4巻。宋に渡ったインド僧求那跋陀羅(ぐなばつだら)が444〜453年ごろ漢訳。釈迦(しゃか)の自伝の形式で、過去世に善慧仙人として生まれ、普光如来に師事して成仏の予言を受け、そ...
かさ‐とがめ【笠咎め】
擦れ違った人の笠が自分の笠に触れた無礼をとがめること。また、路上で行きあった、こちらより身分の低い者が、笠をつけたまま通り過ぎる無礼をとがめること。「馬の乗り合ひ、—にて祐成討たれ給ひなば」〈幸...
かじ【舵/梶/楫/檝】
1 (舵)船の進行方向を定める装置。板状で、多くは船尾に取り付けられる。 2 (舵)飛行機・グライダーの方向舵(ほうこうだ)。 3 「梶棒」に同じ。 4 水をかいて船をこぎ進める道具。櫓(ろ)や...