いち‐おう【一応/一往】
[名] 1 一度。一回。「—も二応も」「今—篤(とく)と考えて見まして」〈二葉亭・浮雲〉 2 一度行くこと。「—の新賓なれば感思おさへがたし」〈海道記・序〉
[副] 1 十分ではないが、ひと...
いちごう‐しょかん【一業所感】
仏語。人はいずれも、同一の善悪の業(ごう)ならば同一の果を得るということ。共業共果(きょうごうきょうか)。「—の身なれば、先世の芳縁も浅からずや」〈平家・三〉
いち‐じょう【一定】
[名]確かにそれと決まっていること。「往生は—と思へば—、不定(ふぢゃう)と思へば不定なり」〈徒然・三九〉
[副]まちがいなく。必ず。きっと。「かほどの大男のことなれば、—武勇も人に超えつろ...
いちだい‐おんな【一代女】
自分1代だけで子供のない女。「我は—なれば、何をか隠して益なし」〈浮・一代女・六〉
「好色一代女」の略称。
一念(いちねん)天(てん)に通(つう)ず
物事を成し遂げようと一心になれば、それが天に通じて、必ず成功する。
いちもん‐ふち【一文不知】
文字を1字も読み書きできないこと。「—のやつがれなれば」〈滑・膝栗毛・発端〉
いちゃ‐つ・く
[動カ五(四)] 1 仲のいい男女がなれなれしくふざけ合う。「若いカップルが—・く」 2 てまどる。また、ためらう。「この毒薬を呑まうか呑むまいかと—・く所に」〈洒・新吾左出放題〉 3 もめる。...
いち‐れつ【一列】
1 一つの列。ひとならび。「—に並ぶ」 2 第一の列。 3 そろうこと。一緒。「国本の面々—に申し上ぐべき事なれども」〈浄・先代萩〉 4 同一。同類。同じ仲間。「汝、神は—の如くに云へるは如何な...
いっ‐こう【一口】
1 一つの口。同じ口。また、一人の人。いっく。 2 刀剣や口のあいている器物の一つ。「蝋塗の晃(きら)めく—の短刀なり」〈紅葉・金色夜叉〉 3 同じように口をそろえて言うこと。「お家の柱をかぶり...
いっその事(こと)
1 「いっそ1」に同じ。「どうせ負ける相手なら—新人をぶつけて鍛えよう」 2 投げやりな気持ちになって、極端な事態になることを願望するさま。「—焼けてなくなればいい」