まし【猿】
サルの古名。ましら。「よもすがら嘆きあかせばあか月に—の一声聞くぞ悲しき」〈右京大夫集〉
まし【増し】
[名] 1 ますこと。ふえること。「少し急ぎの事でもあり—(=割増料)は上げようほどに」〈一葉・十三夜〉 2 割合・数量・期間などを表す語に付いて、その分だけふえることを示す。「二割—の売り上...
ま‐し【麻糸】
麻の繊維から作った糸。あさいと。
ま‐し【麻紙】
麻布または麻の繊維を原料として漉(す)いた紙。古代、写経などに用いられた。
まし【汝】
[代]二人称の人代名詞。みまし。いまし。おまえ。「—は、え知らじ」〈宇津保・俊蔭〉
まし
[助動][(ませ)ましか|○|まし|まし|ましか|○]動詞・助動詞の未然形に付く。 1 反実仮想を表す。 ㋐多く上に「ませば」「ましかば」「せば」などを伴って、事実に反する状態を仮定し、それに基...
まし
[助動]⇒ませ[助動]
マシアスギリのしっきゃく【マシアス・ギリの失脚】
池沢夏樹の小説。架空の島国の独裁者を描くファンタジー。平成5年(1993)発表。同年、第29回谷崎潤一郎賞受賞。
ま‐しお【真塩】
煮つめて、苦塩(にがり)を除いた上等の塩。
ま‐しお【真潮】
1 大きな潮の流れ。特に黒潮をさすことがある。⇔逆潮(さかしお)。 2 しお。うしお。潮水。「—くむ庵(いほ)の浜舟とま朽ちて波路晴れせぬ五月雨(さみだれ)の空」〈万代・三〉