麻の繊維から作った糸。あさいと。

麻布または麻の繊維を原料として漉 (す) いた紙。古代、写経などに用いられた。

サルの古名。ましら。

「よもすがら嘆きあかせばあか月に―の一声聞くぞ悲しき」〈右京大夫集

[名]
  1. ますこと。ふえること。

    1. 「少し急ぎの事でもあり―(=割増料)は上げようほどに」〈一葉十三夜

  1. 割合・数量・期間などを表す語に付いて、その分だけふえることを示す。「二割増しの売り上げ」

[形動][文][ナリ]どちらかといえば他よりすぐれているさま。まさっているさま。「もう少し増しな案はないか」「これでもないより増しだ」
[代]二人称の人代名詞。みまし。いまし。おまえ。
  • 「―は、え知らじ」〈宇津保・俊蔭〉
[助動][(ませ)ましか|○|まし|まし|ましか|○]動詞・助動詞の未然形に付く。
  1. 反実仮想を表す。

    1. ㋐多く上に「ませば」「ましかば」「せば」などを伴って、事実に反する状態を仮定し、それに基づく想像を表す。もし…だったら…だろう。

      「草枕旅行く君と知らませば岸の埴生 (はにふ) ににほはさましを」〈・六九〉

    2. ㋑事実とは反対の状態を想像して希望する意を表す。もし…ならよかったのに。

      「思ひけむ人をぞともに思はましまさしやむくひなかりけりやは」〈古今・雑体〉

  1. 上に疑問語を伴って、疑いためらう気持ちを含む意志を表す。…しようかしら。…したものだろうか。

    1. 「これになにを書かまし」〈・三一九〉

    2. 「あな恋し行きてや見まし津の国の今もありてふ浦の初島」〈後撰・恋三〉
  1. 推量・決意を表す。…だろう。…う(よう)。

    1. 「やがて失 (う) せぬる人にてこそあらましか」〈宇津保・俊蔭〉

    2. 「飛騨たくみほめてつくれる真木柱たてし心は動かざらまし」〈賀茂翁家集〉
[補説]未然形「ませ」「ましか」は「ば」を伴って、「ませば」「ましかば」の形で用いられるが、「ませ」は主に奈良時代に用いられ、平安時代以降は和歌以外には用いられなくなる。また、已然形「ましか」は、ほとんど係助詞「こそ」の結びとして用いられる。3は主として中世以降、擬古文などで「む」と同じ意味で使われる用法である。
[助動]ませ[助動]

出典:青空文庫