さんがい‐ぶし【三階節/三界節】
新潟県柏崎地方の民謡。盆踊り歌。のち「米山(よねやま)さんから雲が出た」の歌い出しで、座敷歌として流行。曲名は、同じ文句を3回繰り返すからとも、仏教の三界からともいう。
さんがい‐ぼう【三界坊】
世の中をさまよい歩く者。放浪者。乞食(こじき)坊主。「我はこれより—」〈浄・女夫池〉
さんがい‐まつ【三蓋松】
1 枝葉が3層に重なった松。 2 《「三階松」とも書く》紋所の名。1を側面から見た形を図案化したもの。
さんがい‐むあん【三界無安】
《「法華経」譬喩品(ひゆぼん)の「三界安きこと無し、猶(なお)火宅の如(ごと)し」から》現世は苦痛に満ちていて、少しも安心ができないということ。
さんがい‐ゆいしん【三界唯心】
仏語。三界のすべては心から変現したものであって、心を離れては存在しないということ。華厳経から出た語。三界一心。三界唯一心。
さんがい‐るてん【三界流転】
仏語。3種の迷いの世界に生と死を繰り返すこと。三界輪廻(りんね)。
さんが‐きんたい【山河襟帯】
山が襟のように囲み、河が帯のように流れて、自然の要害をなすこと。また、その地勢。
さん‐がく【三学】
仏道を修行する者が必ず修めなければならない戒・定(じょう)・慧(え)の3種の実践修行。
さん‐がく【山岳】
陸地の表面が著しく盛り上がった所。高く険しい山が連なったり、より集まったりしている所。「—地帯」
さん‐がく【山壑】
山と谷。山谷。「風颯々として—を撼(うご)かし」〈蘆花・自然と人生〉