おお‐ます【大枡】
普通のものより大形の枡。伊勢・甲州など各地にあった。
おき‐なます【沖膾】
沖でとった魚を船中ですぐになますに作ったもの。また、それをまねた料理。《季 夏》「はらわたの塵を洗はん—/子規」
おこない‐すま・す【行い澄ます】
[動サ五(四)] 1 自分だけが悟っているかのように振る舞う。もっともらしく、殊勝に振る舞う。気どる。「すっかり、—・した顔でいる」 2 ひたすら仏道を修行する。「尼が人の世に橋を隔て門を鎖して...
おしゃ‐ま・す
[動サ特活]《「おっしゃります」の音変化》「言う」の尊敬語。おっしゃいます。「これはまあもったいない事—・してくださります」〈浄・千両幟〉
おに‐かます【鬼魳/鬼魣】
カマス科の海水魚。全長2メートルにもなり、口が大きく歯が鋭い。暖海に広く分布。熱帯産のものには体内にシガテラ毒をもつものがある。バラクーダ。どくかます。
おましま・す
[動サ四]《「おおまします」の音変化か》「ある」「居る」の尊敬語。おいであそばす。おわします。「仁和(にんな)のみかど、みこに—・しける時に」〈古今・春上・詞書〉
おま・す
《「おまらす」の音変化》 [動サ四] 1 与える、の意の謙譲語。差し上げる。「二人の衆にも酒—・せ」〈浄・博多小女郎〉 2 (補助動詞)…してあげる、の意の謙譲語。「御機嫌を直す囃子物を教へて...
おま・す
[動サ特活] 1 「ある」「居る」の丁寧語。あります。ございます。「お母はんの旦那が—・す」〈宇野浩二・苦の世界〉 「このふけのとれることが—・すがな」〈滑・膝栗毛・五〉 2 (補助動詞)…であ...
おもい‐さま・す【思ひ醒ます】
[動サ四]気持ちを静める。迷いを捨て平常の心を取り戻す。「強ひてこのことを—・さむと思ふ方にて」〈源・若菜下〉
おもい‐すま・す【思ひ澄ます】
[動サ四] 1 心を静める。心を落ち着けて考える。「宮の中将、谷にむかひたる高欄に押しかかりて、—・したるに」〈狭衣・二〉 2 俗念を去って仏道に専念する。「世を—・したる尼君たちの」〈源・賢木〉