イタリア南部、シチリア島、シチリア自治州の都市。同島南部のイブレイ山地の麓、標高約500メートルに位置する。ラグーザイブラ(旧市街)、ラグーザスペリオーレ(新市街)の2地区に分かれる。旧市街は古代ギリシャの植民都市に起源し、新市街は谷を挟んだ向かいの斜面の、より標高が高い場所に広がる。17世紀の大地震により大きな被害を受けたが、イブラ地区のサンジョルジョ大聖堂、ブルガトリオ教会、スペリオーレ地区のサンジョバンニ大聖堂をはじめ、その後の復興により再建されたシチリア‐バロック様式の建物が多い。同島南東部の八つの町が2002年に「バル‐ディ‐ノートの後期バロック様式の町々」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。