いのち‐ずく【命尽く】
1 一命にかかわること。「いくさといふは…、—のものなれば」〈浄・五枚羽子板〉 2 命懸けであること。「科人(とがにん)と名乗って出る拙者、—に偽りを申さうか」〈伎・五大力〉
いまようさつまうた【今様薩摩歌】
岡鬼太郎による新歌舞伎。2幕5場。大正9年(1920)、市川左団次一座が新富座で初演。並木五瓶の代表作「五大力恋緘(こいのふうじめ)」を改作したもの。
いよし
女性が手紙の最後に用いた語。いよいよ。ますます。いよよ。「袖(そで)から渡す一結び片仮名のより五大力、—とまではほの見ゆる」〈浄・三世相〉 [補説]「いよ〱」の反復記号「〱」を「し」に誤った語と...
うま‐たろう【馬太郎】
人をののしっていう語。ばか者。愚か者。「わいらは、きつい—ぢゃなあ」〈伎・五大力〉
かなてこ‐おやじ【鉄梃親父】
鉄梃を使っても動かないような、頑固なおやじ。「ちょぼくさ言ふても、一向きかぬ—」〈伎・五大力〉
ごう‐ぎ【豪儀/豪気/強気】
[形動][文][ナリ] 1 《「ごうき」とも》威勢のよいさま。すばらしくりっぱなさま。「遺産をすべて寄付するとは—なものだね」 2 強情なさま。頑固。「吾が性の—なるを」〈蒙求抄・一〇〉 3 程...
ご‐だいりき【五大力】
「五大力菩薩(ぼさつ)」の略。
地歌。作詞者未詳。白川検校作曲。
長唄。
を杵屋弥十郎が長唄に作曲。歌舞伎狂言「五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)」の中でめりやすとして使われた。 ...
ごだいりきこいのふうじめ【五大力恋緘】
歌舞伎狂言。世話物。3幕。並木五瓶(なみきごへい)作。寛政6年(1794)京都西の芝居初演。薩摩(さつま)の侍が大坂曽根崎の湯女(ゆな)ら五人を殺した事件を脚色したもので、縁切りから殺しに至る世...
ごだいりき‐せん【五大力船】
積み荷用の内海航行の和船。百石ないし三百石程度の荷物を積むことができ、五大力の名があった。
ごだいりき‐ぼさつ【五大力菩薩】
三宝と国土を守護する大力のある五人の菩薩。金剛吼(こんごうく)・竜王吼・無畏十力吼(むいじゅうりきく)・雷電吼・無量力吼の五菩薩。
「五大力
1」に同じ。