うきよ‐え【浮世絵】
江戸時代の風俗、特に遊里・遊女・役者などを描いた絵。江戸の庶民層を基盤に隆盛した。肉筆画と木版画があり、特に版画は菱川師宣(ひしかわもろのぶ)に始まり、鈴木春信らによる多色刷りの錦絵(にしきえ)...
うけおい‐こうさく【請負耕作】
1 農地所有者が他の者に耕作のすべてを委託し、収穫物は農地所有者が取り、耕作者には一定の請負料を支払う耕作方式。 2 農地所有者が小作料を受け取って他の者に耕作させる賃貸借型の耕作方式。
うすゆきものがたり【薄雪物語】
江戸前期の仮名草子。2巻2冊。作者未詳。成立は慶長年間(1596〜1615)。寛永9年(1632)刊。園部左衛門と薄雪姫の悲恋を、二人の手紙の形で描いた物語。
うずいもせやまおんなていきんたまむすび【渦 妹背山婦女庭訓 魂結び】
大島真寿美の小説。平成31年(2019)刊行。浄瑠璃「妹背山婦女庭訓」などの作者である近松半二の生涯を描く。第161回直木賞受賞。
うた‐ぬし【歌主】
歌の作り手。和歌の作者。「この—、まだまからずと言ひて立ちぬ」〈土佐〉
うちぎきしゅう【打聞集】
平安末期の仏教説話集。下巻だけ、長承3年(1134)の写本が現存する。作者未詳。漢字片仮名交じりの文体で書かれ、インド・中国・日本の説話27編を収録。
うつほものがたり【宇津保物語】
《「うつぼものがたり」とも》平安中期の物語。20巻。作者未詳。源順(みなもとのしたごう)とする説もある。村上天皇のころから円融天皇のころに成立か。4代にわたる琴(きん)の名人一家の繁栄と、多くの...
うねめ【采女】
謡曲。三番目物。作者未詳。世阿弥説もある。昔、猿沢池に身を投げた采女の霊が、旅僧に故事を語り、僧が回向(えこう)すると舞をまう。
ウマルハイヤーム‐びょう【ウマルハイヤーム廟】
《Ārāmgāh-e Omar Khayyām》イラン北東部の古都ネイシャーブール近郊にある霊廟。四行詩集「ルバイヤート」の作者として知られる中世ペルシアの詩人ウマル=ハイヤームを祭る。ハイヤー...
うみぎり【海霧】
原田康子の小説。平成14年(2002)、上下2冊で刊行。作者自身の実家をモデルとした大河小説。第37回吉川英治文学賞受賞。