あわれ・ぶ【哀れぶ/憐れぶ】
[動バ四] 1 「哀れむ1」に同じ。「慈悲の心深くして、人を—・ぶ事仏の如く」〈今昔・一一・二〉 2 「哀れむ2」に同じ。「花をめで、鳥をうらやみ、霞(かすみ)を—・び、露をかなしぶ心」〈古今...
い・きる【生きる】
[動カ上一][文]い・く[カ上二]《古くは四段活用であったが、中世ごろから上二段に活用》 1 人間・動物などが、生命があり活動できる状態にある。生命を保つ。生存する。「百歳まで—・きる」「水だけ...
い・く【生く】
[動カ四] 1 生命を保つ。生存する。生きる。「—・ける屍(しかばね)」「限りとて別るる道の悲しきに—・かまほしきは命なりけり」〈源・桐壺〉 2 生き延びる。「—・かん定辛くてこそ—・かめ」〈...
う‐おんびん【ウ音便】
音便の一。広義には、発音の便宜上、語中・語尾の「く」「ぐ」「ひ」「び」「み」などが「う」の音になる現象。「かぐはし」が「かうばし」、「いもひと」が「いもうと」になる類。また狭義には、用言の活用語...
うず・める【埋める】
[動マ下一][文]うづ・む[マ下二]《四段活用の「うづむ」が変化して、室町時代ごろから用いられた》 1 土の中などに物を入れ込んで外から見えないようにする。うめる。「金塊を—・める」 2 物に覆...
おこ・す【遣す/致す】
[動サ下二] 1 よこす。届けてくる。「講師、もの、酒—・せたり」〈土佐〉 2 (動詞の連用形に付いて)その動作が自分の方へ及ぶことを表す。こちらへ…する。…してくる。「空合はせ(=夢判断)に...
お・びる【帯びる】
[動バ上一][文]お・ぶ[バ上二] 1 (「佩びる」とも書く)身につける。腰に下げる。「太刀を—・びる」 2 引き受ける。負う。「重大な使命を—・びる」 3 ある性質・成分・傾向などを含み持つ。...
風(かぜ)に付(つ)・く
1 (「付く」が四段活用の場合)風に乗る。「琴(きん)の声—・きてはるかに聞こゆるに」〈源・須磨〉 2 (「付く」が下二段活用の場合)風に託する。「—・けて知らぬ国に吹き寄せられて」〈竹取〉
かなし・ぶ【悲しぶ/哀しぶ/愛しぶ】
[動バ四] 1 「悲しむ1」に同じ。「法顕(ほっけん)三蔵の、天竺(てんぢく)に渡りて、故郷の扇を見ては—・び」〈徒然・八四〉 2 「悲しむ2」に同じ。「霞をあはれび、露を—・ぶ心」〈古今・仮...
きこ・す【聞こす】
[動サ四] 1 《「き(聞)かす」の音変化》「聞く」の尊敬語。お聞きになる。「麗(くは)し女を有りと—・して」〈記・上・歌謡〉 2 《1の意味から変化したものとも、下位者に言い聞かせる意の四段活...