ど‐ひょう【土俵】
1 土をつめた俵(たわら)。 2 「土俵場(ば)」の略。「—を割る」 3 議論・交渉などが行われる場。「相手の—に乗って話し合う」
どひょう‐いり【土俵入り】
力士が土俵上で行う儀式。横綱土俵入り(手数(でず)入り)と、幕内・十両力士の土俵入りとがある。元来は神に祈る儀式であったが、近年は顔見せ、勢ぞろいの意となった。
どひょう‐うつぼ【土俵空穂】
《形が土俵に似ているところから》空穂の一種。竹または葛藤(つづらふじ)で編み大形に作ったもので、多くの矢が入る。
どひょう‐ぎわ【土俵際】
1 相撲の土俵上で内外の境界となる俵のそば。境界線は俵の外線。「—でうっちゃる」 2 物事が決着する瀬戸際。土壇場。「交渉は今が—だ」
どひょう‐だまり【土俵溜まり】
相撲で、土俵下の審判員・力士・行司が控える所。たまり。
どひょう‐ば【土俵場】
相撲の競技場。正式のものは、高さ1尺8寸(54センチ)、上辺の一辺が3間(5.7メートル)の台形に土を盛り上げ、中に小俵20俵で直径15尺(4.55メートル)の円を囲んで作る。
どひょう‐まつり【土俵祭(り)】
大相撲で、本場所初日の前日に行われる祭事。祭主である立行司が祝詞(のりと)を上げたのち供物を捧げ、場所中の安全と興行の成功、国家の安泰・五穀豊穣を祈願する。
土俵(どひょう)を割(わ)・る
1 相撲で、土俵の外へ出る。「相手の突きに負けて—・る」 2 相手に押し切られて折れる。「組合が—・った形で春闘が決着する」