しゅう‐ねん【執念】
ある一つのことを深く思いつめる心。執着してそこから動かない心。「—をもってやり遂げる」「—を燃やす」
しゅく‐しゅう【宿執】
1 かねてからの確執。年来の恨み。 2 仏語。前世から心に執着して離れない善悪の性質。
修羅(しゅら)を燃(も)や・す
《阿修羅は嫉妬・執着の心が強いところから》激しく嫉妬する。激しく恨み怒る。
死(し)んでも命(いのち)のあるように
生きることに対する強い執着心を表していう言葉。多く、危機に際して、ややおどけていう。
じゃく・す【着す】
[動サ変]執着する。「その愛欲に—・して仏法をも信せず」〈今昔・一・一八〉
じゃ‐しゅう【邪執】
正しくない執着心。邪念。「—を対治し、異見を掃蕩するの勤め」〈太平記・二四〉
じゅう・する【住する】
[動サ変][文]ぢゅう・す[サ変] 1 住まう。住む。「辺土に—・する」 2 ある状態に長くとどまる。「無法に—・して放逸(ほういつ)無慚(むざん)無理無体に暴(あ)れ立て」〈露伴・五重塔〉 3...
じょう‐けん【常見】
仏語。世界やすべての存在を永久不変として、人の死後も我(が)は消滅しないとする見方。物事に執着する、誤った考えとされた。
じょう‐さん【定散】
仏語。定心と散心。瞑想(めいそう)の境地における精神統一と、執着から離れることのない日常的な心。
すが・れる【尽れる/末枯れる】
[動ラ下一][文]すが・る[ラ下二] 1 草木が盛りの季節を過ぎて枯れはじめる。「梅が散って、桃が—・れて」〈風葉・恋ざめ〉 2 人の盛りが過ぎて衰えはじめる。「自然(じねん)と—・れて来る気の...