げ‐てん【下天】
1 天上界の中で最も劣っている天。⇔上天。 2 人間の世界。「人間五十年—の内をくらぶれば夢まぼろしのごとくなり」〈幸若・敦盛〉
しょう‐せんせかい【小千世界】
仏語。須弥山(しゅみせん)を中心に、九山八海や地獄から天上界までを含めて一世界とし、これを一千集めた世界。→大千世界
しょ‐てん【諸天】
仏語。 1 多くの天上界。欲界六天・色界十八天・無色界四天をあわせた三界二十八天の総称。 2 天上界にあって仏法を守護する諸神。
じっ‐かい【十界】
仏語。悟りと迷いの視点から10種の境界を分けたもの。悟界は仏界・菩薩(ぼさつ)界・縁覚(えんがく)界・声聞(しょうもん)界、迷界は天上界・人間界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界。
じょう‐かい【上界】
1 仏語。 ㋐天上の世界。天上界。下界に対していう。 ㋑色界と無色界。欲界に対していう。 2 数学で、実数の集合のどの数よりも小でない数。
じょう‐てん【上天】
1 そら。天。天上。⇔下土(かど)。 2 天上界の中ですぐれている方の天。⇔下天(げてん)。 3 天帝。上帝。「ペロピダスの武術の勝りしにや、将(は)た—の祐(たす)けにや」〈竜渓・経国美談〉 ...
たく‐せん【謫仙】
天上界から罪によって人間界に追放されたという仙人。脱俗した人や、非凡な才能の持ち主、大詩人などのたとえにいう。
てん【天】
1 地上を覆って高く広がる無限の空間。大空。あめ。「—を引き裂く稲妻」 2 天地・万物の支配者。造物主。天帝。また、天地・万物を支配する理法。「運を—にまかせる」「—の助け」「—の恵み」 3 仏...
てん‐かい【天界】
1 天上の世界。⇔地界。 2 《「てんがい」とも》「天上界2」に同じ。
てん‐げ【天花/天華】
《「てんけ」とも》天上界に咲くという霊妙な美しい花。またそれに擬して、法会で仏前にまき散らす蓮華の花びら形の紙。てんか。