心(こころ)置(お)・く
1 執着する。あとまで心を残す。「いまはのきはまでいみじう—・き」〈夜の寝覚・四〉 2 打ち解けないで、心に隔てを置く。「つゆ—・かれ奉ることなく、塵ばかり隔てなくてならひたるに」〈源・蜻蛉〉 ...
こっ‐しょ【忽諸】
《たちまちに滅び尽きる意》軽んじること。ないがしろにすること。「次に夜の事誠の御使いと存じ侍れば、いかでか忝(かたじけな)くも宣旨を—し奉るべき」〈盛衰記・一三〉
こま‐ひき【駒牽き/駒引き】
《「こまびき」とも》 1 馬を引くこと。また、その者。 2 平安時代、毎年4月に、天皇が群臣とともに武徳殿において、馬寮(めりょう)の馬を御覧になる儀式。5月の騎射に備えたもの。 3 平安時代、...
垢離(こり)を掻(か)・く
垢離の行(ぎょう)をする。垢離を取る。「これにて—・き権現を伏し拝み奉る」〈義経記・七〉
ころも‐の‐くび【衣の領】
着物の襟。「—より針を抜き出で、箱に入れて御弟子(みでし)に還し奉る」〈今昔・四・二五〉
こん‐しん【今身】
《「こんじん」とも》現世でのからだ。うつしみ。「互ひに合掌、心を鎮(しづ)め、—より仏身に至るまでよく保ち奉る」〈浄・重井筒〉
こんりゅう‐ほうが【建立奉加】
《建立に力を加え奉る意から》建立するために、金や品物を奉納して助力すること。
ご‐ほん【御本】
1 書物の尊敬語・美化語。 2 貴人のためのお手本。「太政大臣の家にわたりおはしまして帰らせ給ふ御贈り物に、—奉るとて」〈後撰・賀・詞書〉
ご‐りゃく【御暦】
天皇に奉る暦。
さい‐せん【賽銭】
《「賽」は神恩に報いる祭儀の意》祈願成就のお礼として神仏に奉る金銭。また、社寺にもうでる際に奉納する金銭。古くは金銭ではなく幣帛(へいはく)・米などを供えた。