さげ‐すみ【下げ墨】
《「さげずみ」とも》 1 大工が、柱などの傾きを、おもりのついた墨縄を用いて測ること。垂準。 2 おしはかること。思量。「信玄公御—少しもちがはず候ふと感じ奉る」〈甲陽軍鑑・一〇〉
さびし・む【寂しむ/淋しむ】
《形容詞「さびし」の動詞化》 [動マ五(四)]寂しがる。寂しく思う。「もっと自由な傲慢を—・みたいためだと」〈康成・禽獣〉 [動マ下二]寂しがらせる。寂しいと思わせる。「去ればとて—・め奉る...
さ‐ほう【作法】
1 (‐ハフ) ㋐物事を行う方法。きまったやり方。きまり。しきたり。「婚儀は旧来の—にのっとる」 ㋑起居・動作の正しい法式。「礼儀—」 ㋒詩歌・小説などのきまった作り方。さくほう。「小説—」 2...
しっ‐つい【失墜】
[名](スル) 1 名誉・権威などを失うこと。「会社の信用が—する」 2 むだな出費。浪費。「肴買ひたる代物、—にまかりなり候」〈甲陽軍鑑・三〇〉 3 不足すること。また、まちがいのあること。「...
しど‐の‐かんぺい【四度の官幣】
陰暦2月の祈年祭、6月・12月の月次祭(つきなみのまつり)、11月の新嘗祭(にいなめさい)の四度の祭りに、神祇官(じんぎかん)から奉る幣帛(へいはく)。よどのかんぺい。
しゅく‐すい【菽水】
豆と水。きわめて粗末な食べ物、また貧しい生活をいう。「—の奴(つぶね)に御恩(めぐみ)をかへし奉るべし」〈読・雨月・菊花の約〉
しろ‐きぬ【白衣】
《「しろぎぬ」とも》 1 染めてない白い衣服。びゃくえ。白装束。「女房の—など、この度(たび)は冬にて、浮文、固文、織物、唐綾など、すべていはむかたなし」〈栄花・初花〉 2 墨染めの衣を着ている...
しん‐かん【神感】
神が感応すること。また、その感応。「—あらたにて、夢の中に御すがた見奉る事度々になりにけれども」〈発心集・八〉
しん‐こう【神幸】
《「じんこう」とも》 1 祭事や遷宮などのとき、神体がその鎮座する神社から他所へ赴くこと。「—祭」 2 神が臨行すること。「—に恐れを成し奉る」〈太平記・三九〉
しん‐りょう【新涼】
秋の初めの涼しさ。初秋の涼気。《季 秋》「—や仏にともし奉る/虚子」