かこがわ‐ほんぞう【加古川本蔵】
浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」などの登場人物。桃井家の家老で、主君若狭之助が高師直(こうのもろなお)を討とうとするのを止め、また、師直を殿中で斬(き)ろうとした塩谷判官(えんやはんがん)を抱きとめる。
か‐ろう【家老】
1 中世、大名の家臣のうちの最重職。家中を総括する職。また、その者。年寄(としより)。家老職。 2 江戸時代、藩主を助けて藩政を行った重臣。複数で合議輪番制によった。城代家老・江戸家老などがある。
かん‐だい【館代】
領主の留守を守る家老。「黒羽の—浄坊寺何がしの方に音信(おとづ)る」〈奥の細道〉
くに‐がろう【国家老】
江戸時代、大名の領国にいて、主君が参勤交代で江戸にいる間留守を預かった家老。→江戸家老
くらよし【倉吉】
鳥取県中部の市。中世は山名氏の城下町。江戸時代は鳥取藩家老の荒尾氏の陣屋町として発達。倉吉絣(くらよしがすり)の産地。人口4.4万(2024)。
くろだ‐そうどう【黒田騒動】
江戸初期、筑前福岡藩黒田家の御家騒動。藩主忠之と家老栗山大膳との確執から、寛永9年(1632)大膳は忠之に謀反心のあることを幕府に出訴。翌年、裁定があって黒田家は存続、大膳は陸奥盛岡藩南部家に預...
こく‐ろう【国老】
1 江戸時代、大名の領地にあって留守をあずかる国(くに)家老。 2 国に功労のあった老臣。元老。 3 昔、中国で、辞職ののちも卿大夫(けいたいふ)の待遇を受けた者の称。
しっ‐せい【執政】
1 国政を執り行うこと。また、その人。摂政・関白や明治時代の内閣総理大臣など。 2 江戸時代、幕府の老中または各藩の家老のこと。 3 《(フランス)consul》フランス第一共和制時代、執政政府...
しゅく‐ろう【宿老】
1 年老いて経験を積んだ老巧な人。耆宿(きしゅく)。「財界の—」 2 武家の重臣。鎌倉・室町幕府の評定衆(ひょうじょうしゅう)・引付衆(ひきつけしゅう)や、江戸幕府の老中、諸大名の家老など。 3...
しゅっとう‐がろう【出頭家老】
家老のうちで権勢のある者。一番家老。