あんさいずいひつ【安斎随筆】
江戸中期の随筆。32巻(10冊)。伊勢貞丈(いせさだたけ)(号は安斎)著。成立年未詳。公家・武家の有職故実などを広く考証。
きんぴしょう【禁秘抄】
鎌倉時代の有職故実(ゆうそくこじつ)書。3巻。順徳天皇著。承久3年(1221)ごろ成立。宮中の行事・故実・制度などを漢文で解説したもの。禁中抄。建暦御記。順徳院御抄。
ぎょくずい【玉蕊】
鎌倉時代、九条道家の日記。承元3年(1209)から暦仁元年(1238)まで断続的に伝わり、有職故実(ゆうそくこじつ)に詳しい。祖父兼実(かねざね)の日記「玉葉」にちなむ名。光明峰寺殿記。峰禅閤記。
くじこんげん【公事根源】
室町中期の有職故実書。1巻。一条兼良(いちじょうかねら)著。応永30年(1423)ころ成立。宮中における一年間の公事や儀式の起源・沿革を述べたもの。
けんむねんじゅうぎょうじ【建武年中行事】
南北朝時代の有職故実書。3巻。後醍醐天皇撰。建武元年(1334)成立。朝廷における年中行事を記した書。秘記。御抄。
こじつそうしょ【故実叢書】
有職(ゆうそく)故実の叢書。和装168冊・図版12帖。今泉定介編。明治32〜39年(1899〜1906)刊。「安斎随筆」「武家名目抄」など有職故実に関する図書29種を収録。後に、洋装本の増訂版、...
ごうけしだい【江家次第】
平安後期の有職故実書。21巻。そのうち巻16・巻21は欠本。大江匡房(おおえのまさふさ)著。天永2年(1111)成立。関白藤原師通(ふじわらのもろみち)の依頼により、朝廷の儀式・礼法などを詳記し...
ごうだんしょう【江談抄】
平安後期の説話集。6巻。大江匡房(おおえのまさふさ)の談話を藤原実兼(ふじわらのさねかね)が筆録したと伝えられる。長治・嘉承年間(1104〜1108)ごろの成立か。公事・摂関家事などの有職故実・...
さいきゅうき【西宮記】
平安時代の有職故実書。源高明著。村上天皇のころの公事(くじ)や朝儀、臨時の儀式、作法・装束・制度などについて漢文で解説。西宮日記。西宮抄。さいぐうき。せいきゅうき。
しょくもんずえ【織文図会】
江戸後期の有職故実書。6巻。松岡辰方(ときかた)著。享和元年(1801)刊。装束の色目や文様を図解したもの。のち、本間百里が増補して、「装束織文図会」と改題し、文化14〜文政8年(1817〜18...