カップリ
《切るの意の、(オランダ)kappenからか》江戸時代に、オランダから渡来した小形のナイフ。「武士も具足のいらぬ御時なれば、まして色座敷へは—も出さぬがよし」〈浮・男色大鑑・八〉 [補説]「割瓜...
かつお‐ぶし【鰹節】
カツオの肉を蒸して干し固め、黴付(かびつ)けと日干しを繰り返したもの。削って料理にかけたり、だしを取ったりして用いる。うまみ成分であるイノシン酸を多量に含む。かつぶし。おかか。→生(なま)り節 ...
か‐とく【家督】
1 その家を継ぐべき子。あととり。嫡子。 2 相続すべきその家の財産・事業などの総体。跡目。「—を譲る」 3 民法旧規定で、戸主の身分に備わる権利と義務。戸主の地位。 4 中世、一門・一族の長。...
カピタン‐せった【カピタン雪駄】
革を3枚がさねにして、表を黒塗りまたは溜(た)め塗りにした雪駄。江戸前期から中期までの武士・医師・僧侶などが用いたもの。
かぶと‐ずきん【兜頭巾】
江戸時代の火事装束の一。騎馬の武士がかぶった兜形の頭巾で、錏(しころ)の部分を羅紗(ラシャ)で作り、金糸などで縫い取りを施したもの。
かまくら‐よう【鎌倉様】
鎌倉の武士やその婦女子の間に広まっていた風俗の様式。「爪、髪の切り様は—候ふな」〈幸若・堀川〉
かみ‐だいどころ【上台所】
貴人・武士・豪商などの家で、家族や客用の食事を作る台所。「御—の御次に居て、見えわたりたる諸道具を取りさばきの奉公なり」〈浮・一代女・四〉
かみ‐やしき【上屋敷】
江戸時代、上級武士、特に諸国の大名が江戸市中に設けて平常の住まいとした屋敷。→中屋敷 →下(しも)屋敷
かり‐しょうぞく【狩装束】
1 公家(くげ)が狩りに出るときの装束。普通は狩衣(かりぎぬ)に狩袴(かりばかま)を着た。 2 平安末期から、武士が狩りをするときの装束。水干または直垂(ひたたれ)をつけ、行縢(むかばき)をはき...
かり‐むしゃ【駆り武者】
諸方から臨時にかり集められて、統制の十分とれていない武士。「七万余騎と申せども、国々の—どもなり」〈平家・五〉