おうぎ‐ばら【扇腹】
江戸時代、武士の刑罰の一。切腹と斬罪(ざんざい)の中間の重さのもので、罰を受ける者が、短刀の代わりに三方(さんぼう)に載せた扇を取って礼をするのを合図に介錯人が刀でその首を切る。扇子腹(せんすばら)。
おお‐いちょう【大銀杏】
1 イチョウの大木。 2 武士の髪形で、髷(まげ)の先をイチョウの葉の形に広げて結うもの。相撲では十両以上の力士が結う。
おおくち‐ばかま【大口袴】
裾の口が大きい下袴。平安時代以降、公家が束帯のとき、表袴(うえのはかま)の下に用いた。紅または白の生絹(すずし)・平絹(ひらぎぬ)・張り帛などで仕立ててある。鎌倉時代以後は、武士が直垂(ひたたれ...
おおばん‐しゅう【大番衆】
鎌倉時代、大番役勤務の武士たち。
おおばん‐やく【大番役】
平安末から鎌倉時代、内裏・院の御所や京都市中の警固役(京都大番役)。御家人役の一つで、諸国の武士が交代で当たり、守護・惣領の指揮に従った。承久の乱以後、将軍御所を警備する鎌倉大番役も制度化された。
おし‐こめ【押(し)込め】
1 無理に入れること。 2 江戸時代の刑罰の一。一定期間自宅に閉じ込めて外出を禁じるもの。武士のほか庶民にも科した。
おすえ‐しゅう【御末衆】
室町時代、幕府で雑役・宿直などを務めた下級の武士。御半下衆(おはしたしゅう)。
お‐てまえ【御手前】
[名] 1 相手の腕前。技量。手並み。「—を拝見したいものですね」 2 (「御点前」とも書く)茶の湯の作法・様式。また、その手並み。 [代]二人称の人代名詞。主として武士が同輩の間で用いた。...
おに‐むしゃ【鬼武者】
勇猛な武士。荒武者。
おのえいだはち【尾上伊太八】
新内節。本名題「帰咲名残命毛(かえりざきなごりのいのちげ)」。初世鶴賀若狭掾(つるがわかさのじょう)作曲。延享4年(1747)に起こった、武士原田伊太夫と遊女尾上の心中未遂事件に取材。 岡本...