ふく‐りゅう【腹立】
腹を立てること。立腹。「すべていささかも—せずと云ふを」〈沙石集・八〉
ぶち【鞭】
「むち」に同じ。「下女、—もて打たんとす」〈沙石集・七〉
ぶっ‐きょう【物狂】
《「ものぐるい」を音読みにした語》 1 心が乱れて正常な判断ができないこと。「—の者もしるしありと聞きて」〈沙石集・一〇末〉 2 とんでもないこと。あきれたこと。「なう、そなたのなりは—や」〈虎...
ぶっきょう‐せつわ【仏教説話】
説話の分類の一。仏・菩薩(ぼさつ)の奇跡、高僧の逸話、世俗における因果応報の理などを記したもの。日本霊異記(にほんりょういき)・今昔物語集・発心集・沙石集(しゃせきしゅう)などにみられる。
ぶっ‐そう【物騒/物忩】
[名・形動] 1 よくない事が起きたり起こしたりしそうな危険な感じがすること。また、そのさま。「—な世の中」「—な連中」 2 ざわざわとして落ち着かないこと。また、そのさま。「京中—の由承る間」...
ぶん【文】
1 文字で書かれたまとまった一連の言葉。文章。また、詩文。「巧みな—」「—をつづる」 2 文法上の言語単位の一。一語またはそれ以上の語からなり、ひと区切りのまとまりある考えを示すもの。文字で書く...
ぶん‐ざい【分際】
《古くは「ぶんさい」とも》 1 身分・地位の程度。身のほど。分限。大した身分でもないのに、という軽蔑(けいべつ)の気持ちを込めて用いることが多い。「学生の—でぜいたくだ」 2 それぞれに応じた程...
ほとお・る【熱る】
[動ラ四] 1 熱を発する。熱くなる。また、ほてる。ほとぼる。「胸—・りて、堪へ忍びがたし」〈沙石集・五本〉 2 腹を立てる。怒る。「さるべきこともなきを—・りいで給ふ」〈枕・一六二〉
ほど・く【解く】
[動カ五(四)] 1 結んだり、縫ったり、もつれたりしたものをときはなす。とく。「荷物を—・く」「着物を—・いて洗い張りする」「からんだ糸を—・く」 2 迷いや疑いをはらす。正しく判断する。「...
まとわ・る【纏わる】
[動ラ五(四)] 1 「まつわる
2」に同じ。「犬ののそのそと近づき来て踵の臭い嗅ぎに—・るも」〈露伴・いさなとり〉 2 「まつわる
1」に同じ。「五六尺ばかりなる蛇—・りて、口さしつけて臥し...