あつりょく‐ばいたい【圧力媒体】
試料に全方向から均等に圧力をかけるための媒体。高圧・低温下で凝固などの変質が生じないことが要求される。ガスではヘリウム、有機溶媒ではメチルアルコール・エチルアルコール・ペンタン・イソペンタンなど...
イオン‐えきたい【イオン液体】
およそセ氏100度以下で液体として存在する塩(えん)。水などの溶媒を含まず、イオンのみからなる液体。静電相互作用が強い塩化ナトリウム(食塩)などは通常、常温近くでは結晶となり固相を呈するが、有機...
イオンえきたい‐でんち【イオン液体電池】
蓄電池の一。イオン液体を電解液として用いる。従来のリチウムイオン電池の電解液では可燃性の有機溶媒が用いられたが、イオン液体は難燃性、難揮発性であるため、安全性が高い電池の製造が可能になる。
うわ‐えのぐ【上絵の具】
陶磁器の表面に絵や文様を描くのに用いる顔料。無色の鉛釉(えんゆう)を溶媒とし、ベンガラ・酸化コバルト・酸化マンガンなど金属酸化物を加えたもの。焼成すると融(と)けて茶褐色・青・紫などの色になる。...
エアロゲル【aerogel】
ゲルに含まれる溶媒を超臨界状態のまま乾燥させ、微細な骨格構造のみを残したもの。二酸化ケイ素を骨格とするシリカエアロゲルの場合、90パーセント以上が空気であり、最も軽い固体として知られる。半透明で...
えきたい‐アンモニア【液体アンモニア】
アンモニアを圧縮または冷却して液化したもの。溶媒・肥料・冷凍用寒剤などに使用。
えきたい‐クロマトグラフィー【液体クロマトグラフィー】
試料が溶け込んだ溶媒を、充塡剤が詰められた管中に通し、分子の大きさや電荷の差による移動速度の差を利用して、各成分を分離する方法。高圧をかけることで短時間に分離を可能とする高速液体クロマトグラフィ...
えきたい‐レーザー【液体レーザー】
誘導放出を起こす媒体として液体を用いるレーザー。気体の原子や分子などを管内などに封入して励起する。粉末状の色素を有機溶媒に溶かして発振媒体とする色素レーザーが知られる。
エチルエステル【(ドイツ)Äthylester】
エチルアルコールが有機酸や無機酸とエステル結合した化合物。芳香があり、水に溶けにくく有機溶媒に溶けやすい。
エナント‐さん【エナント酸】
炭素数が7個の直鎖のカルボン酸。悪臭をもつ無色油状の液体。水に溶けにくく、有機溶媒によく溶ける。香料の原料となるほか、酪酸とともにイチョウの実の主要な腐臭成分として知られる。ヘプタン酸。ヘプチル...